ドリアンの大幅値下がり実現は瀾滄江―メコン川快速線のおかげ
「ドリアン値下がり」の話題が検索上位に登場し、実際に東南アジアからの輸入価格は例年の半分ほどになっている。「フルーツの王様」と呼ばれるドリアンの価格が庶民的になったのはなぜなのだろうか?それはここで紹介するある鉄道と大いに関係があった。
タイ産ドリアンをはじめとする東南アジアのフルーツが旬を迎えると、「瀾滄江―メコン川快速線」コールドチェーン貨物列車に積み込まれ、中国ラオス鉄道で雲南省昆明市へ運ばれ、コンテナの積み替えが行われると、今度は中国各地へ運ばれる。ドリアン価格が低下し、中国市場における輸入高級フルーツの消費ニーズを満たしたその背後には、この中国ラオス鉄道という輸出入貿易ルートがとりわけ重要な役割を果たしているのだ。
たくさんのフルーツが旬を迎える季節の輸送ニーズを踏まえ、中国鉄路昆明局集団有限公司は中鉄聯合国際集装箱有限公司と連携して昆明中心駅の雲南鴻運国際物流港を建設した。ここでは倉庫貯蔵、配送、メンテナンスなどを含む「ワンストップ式サービス」を提供しており、貨物の中継集散の効率を高めただけでなく、輸送コストも引き下げ、輸送ゴールデンルートの中国ラオス鉄道に「巨大倉庫」を提供している。
同鉄道の「瀾滄江―メコン川快速線」が運営をスタートしてから、東南アジアのフルーツ輸送コストが従来の陸上輸送に比べて60%低下し、中国国内市場の小売価格は平均30%低下した。北京や上海などの都市の青果店ではドリアンの入荷が毎週2回から毎日に増え、マンゴスチンやリュウガンといったこれまでニッチな存在だった果物が今や大衆の消費する「日常的なフルーツ」になっている。
国際貨物輸送列車の中国ラオス鉄道「瀾滄江―メコン川快速線」が、決まった時間・場所・路線・ダイヤで運行するという独自の優位性をよりどころに、ラオス産の質の高いマンゴー50トン余りが6月3日に同線の列車に積み込まれ、50時間足らずでスピーディに昆明に到着した。
これは同鉄道がドリアンやマンゴスチンなどの東南アジア産トロピカルフルーツの輸送に成功したのに続く、新たなフルーツ輸送の成功例となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2025年6月10日
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