偉大な勝利から前進の知恵と力を汲み取る

中国国務院新聞弁公室は6月24日、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年記念行事の全体的な計画について記者会見を行った。習近平中共中央総書記（国家主席、中央軍事委員会主席）は9月3日午前、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会に出席し、重要な演説を行う。記念行事は、世界反ファシズム戦争の勝利に中華民族が果たした多大な貢献を示し、平和的発展の道を揺るぎなく歩み、世界平和を揺るぎなく守る中国人民の立場と決意を表明するものであり、計り知れない重要な意義がある。（人民日報コラム「和音」掲載）

■記念は銘記のために

80年前、中国人民は14年の長きに及ぶ苦難に満ちた血みどろの奮戦の末に、日本軍国主義の侵略者を打ち負かし、中国人民抗日戦争において偉大な勝利を収め、世界反ファシズム戦争における完全な勝利を宣言した。記念行事は「歴史を銘記し、烈士を追想し、平和を大切にし、未来を切り開く」をテーマとしており、日本軍国主義の侵略に抵抗した中国人民の苦難に満ちた闘争を銘記し、中国人民抗日戦争において勇敢に命を捧げた烈士ならびに貢献した全ての人々を追想し、歴史の尊重ならびに第二次大戦の勝利の成果を断固として守ることはっきりと示すことを旨としている。

■記念は継承のために

中国人民抗日戦争の勝利は、中国人民が反ファシズム連合国及び各国人民と肩を並べて戦ったことによる偉大な勝利だ。平和と正義を愛する世界の国々と人々、国際組織など様々な反ファシズム勢力が、中国人民抗日戦争に貴い支援の手を差し伸べた。中国は9月3日に天安門広場で盛大な軍事パレードを実施し、抗日戦争の勝利に貢献した各国の人々またはその遺族代表を会場に招いて、国際的な友好協力と抗日戦争の勝利を記念し、平和を大切にし、正義を発揚する国際的な力を結集する。

■記念は警鐘のために

歴史は後退させてはならず、前進すべきである。世界は分断されてはならず、団結すべきである。世界の不確実性と不安定性が日増しに際立つ現実的背景のもとで記念行事を開催することは、第二次大戦の勝利の成果及び国際的な公正と正義を断固として守り、人類運命共同体の構築を積極的に後押しする中国の責任ある姿勢をはっきりと示すものであり、歴史の中から前進の知恵と力を汲み取り、あらゆる形態の覇権主義とパワー・ポリティクスに断固として反対するよう、国際社会に促すものでもある。

歴史を振り返るとき、特に忘れてはならないのは、台湾地区の中国復帰も第二次大戦の勝利の成果であり、戦後国際秩序の重要部分を成すということである。10月25日前後には、台湾光復80周年記念大会が開催される。これは両岸の同胞が共に外敵に立ち向かった歴史的功績を振り返り、「台湾独立」分裂勢力及び外国の干渉に断固として反対し、心を一つにして国家統一と民族復興という素晴らしい未来を共に築くうえで重要な意義を持つ。

中国人民は、平和を愛する世界の国々や人々と手を携え、揺るぐことなく、歴史の記憶の守護者、発展と振興の同行者、国際的な公正と正義の擁護者であり続け、人類のさらに素晴らしい未来を共に創造していく。（編集NA）

「人民網日本語版」2025年6月25日