731部隊の悪行に対する悲痛な思いを歌で伝える「京都・あくまで平和な合唱団」

人民網日本語版 2025年06月27日10:25

日本の小説家・森村誠一の1980年代の著作「悪魔の飽食」は、中国侵略日本軍第七三一部隊(以下「731部隊」)による細菌戦について暴露し、日本で大きな反響を呼んだ。その後、日本各地で歌を通して、中国侵略日本軍の中国における非人道的な悪行に対する悲痛な思いを訴える合唱団が立ち上げられるようになった。1997年に立ち上げられた「京都・あくまで平和な合唱団」が最近、平和への思いを歌う集会を京都で開催した。中央テレビニュースが伝えた。

「京都・あくまで平和な合唱団」は長年、日本各地だけでなく、中国黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市や遼寧省瀋陽市などで、731部隊の悪行を歌を通して伝え、日本の人々に残酷な歴史を繰り返してはならないと訴えてきた。

ある日本人の観客は、「戦争そのものを経験したわけではないけれど、このような活動や映画を通して、少しずつ理解していくことも大事だと思う」とした。

1997年からこれまでの28年間、「京都・あくまで平和な合唱団」は731部隊の非人道的な悪行に対する悲痛な思いを、歌を通して訴え続けてきた。メンバーたちは、「その歴史の事実を次の世代に伝えなければ、未来や平和と向き合うことはできない」としている。

例えば、あるメンバーは、「社会科の教員をやっていたので、日本の侵略戦争について、子供たちにきちんと教えたいと思っていた。『悪魔の飽食』を通して、731部隊の一部分を知った。本当に残酷だと感じた」と語る。

別のメンバーも、「こうした侵略は事実であり、事実である以上、歌い続けなければならないと思い、始まってからずっと頑張ってきた。もう90歳を過ぎたが、頑張って歌い続けている」と語った。

別のメンバーは、「日本で暮らす中で、戦後80年にわたり被爆の話や苦しかった話はたくさん耳にする。しかし、私たちは被害者であると同時に、加害者でもあるということを、きちんと受け止めなければならない。それをみんなに知ってもらいたいと思っているし、これからの平和に向けての一番のメッセージだと思っている」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年6月27日

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