<企画>2025年1-5月の経済情勢に関するデータを発表 中国

人民網日本語版 2025年06月27日15:31

「中国はこのほど、関連データを発表し、2025年1-5月の経済情勢に関して報告した。」

▷消費市場の運営状況

中国1-5月の社会消費財小売総額は同5.0%増の20兆3171億元、うち自動車を除く消費財の小売総額は同5.6%増の18兆4324億元。

5月には、社会消費財小売総額が前年同期比6.4%増の4兆1326億元。そのうち自動車を除く消費財の小売総額は同7.0%増の3兆7316億元。


▷対外貿易の状況

1-5月における中国の物品貿易輸出入総額は、前年同期比2.5%増の17兆9400億元だった。輸出入の実績がある外資系企業の数はここ5年で最多となり、民間企業の輸出入の増加ペースが加速し、中国・アフリカ間の貿易規模が過去最大となり、設備・製造業、電気機械製品の輸出が好調となった。全体的に見て、中国の1-5月の貿易は、高い強靭性を維持した。


▷外資導入の状況

1-5月に全国で新たに設立された外資系企業は前年同期比10.4%増の2万4018社に上り、実行ベース外資導入額は同13.2%減の3581億9000万元だった。

産業別に見ると、製造業の外資導入額が915億2000万元、サービス業が2596億4000万元。ハイテク産業は1090億4000万元、うちECサービス業は146%増、航空宇宙機器製造業は74.9%増、化学薬品製造業は59.2%増、医療機器製造業は同20%増だった。

投資元国・地域別に見ると、ASEAN地域からの対中投資が20.5%増、日本が70.2%増、英国が60.9%増、韓国が10.3%増、ドイツが7.1%増だった(自由貿易港経由の投資データを含む)。


▷対外投資の状況

1-5月には、中国の非金融分野の対外直接投資は前年同期比2.3%増の616億ドルで、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国での非金融分野の対外直接投資は同20.8%増の155億2000万ドルだった。

同時に、同期には中国の対外請負工事の完成工事高が同5.4%増の619億4000万ドル、新規契約額が同13%増の986億8000万ドル。このうち中国企業の「一帯一路」共同建設国における対外請負工事の完成工事高は同3.9%増の505億9000万ドル、新規契約額は同20.7%増の849億3000万ドルだった。


▷関連データ

■5月の製造業PMI、前月比0.5ポイント上昇の49.5%に

5月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.5ポイント上昇の49.5%となり、製造業の景況感が改善した。非製造業ビジネス活動指数は同0.1ポイント低下の50.3%だった。製造業と非製造業を合わせた総合PMIは同0.2ポイント上昇の50.4%となり、中国経済全体の生産活動は拡大傾向を維持した。

■5月のコアCPIが前年同期比で0.6%上昇

5月の消費者物価指数(CPI)が前月比で0.2%下落、前年同期比で0.1%下落した。食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同期比0.6%の上昇で、上昇幅は前月比で0.1ポイント拡大した。

国家統計局・都市司(局)の董莉娟・首席統計官は、5月、CPIが前月比で下落に転じたことについて、エネルギー価格が下落したことが主な原因と説明した。エネルギーの価格は前月比で1.7%下落し、CPIの前月比を約0.13ポイント押し下げ、CPIの下げ幅の約7割を占めた。

■5月のPPIは依然低水準 一部の分野の価格は改善傾向

5月、中国の生産者物価指数(PPI)は前月比で0.4%下落、前年同期比で3.3%下落と、いずれも下落した。ただ、一部の分野の価格は改善傾向を示している。

5月のPPIは、前月比0.4%下落で、下落幅は前月と同じだった。国家統計局・都市司(局)の董莉娟・首席統計官は、下落した理由について、海外からの輸入が主な原因の一つと分析している。例えば、国際的な原油価格の下落が、中国の石油関連業界の価格を押し下げた。また、石油や天然ガス採掘業、精製・石油製品製造業、化学原料・化学製品製造業の3業界の価格が下落し、PPIの前月比を約0.23ポイント押し下げた。これらはPPIの下げ幅の5割以上を占める数字となっている。

(編集JZ)

「人民網日本語版」2025年6月27日

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