アドベンチャーワールドのパンダ4頭が中国に無事到着
中日両国の協力の下、和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」で飼育されていたジャイアントパンダ「良浜(ラウヒン)」、「結浜(ユイヒン)」、「彩浜(サイヒン)」、「楓浜(フウヒン)」を乗せたチャーター機が28日午後6時51分、四川省の成都双流国際空港に無事到着した。その後、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の隔離検疫場に移され、隔離検疫期間に入った。新華社が伝えた。
パンダ4頭をスムーズに中国に返還できるよう、日本側は専用の航空輸送ケージを用意し、パンダたちがケージ内で、自由に動ける空間と採食や休息がとれる環境に配慮したほか、機内の温度を過ごしやすい18-20度に保った。また、中国側は経験豊富な飼育管理スタッフと獣医師を事前に派遣し、4頭の生活習性と飼育状況について確認したほか、日本側の飼育専門家と共に輸送便に同乗し、輸送中もパンダの健康管理と世話ができるよう手配した。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は、検疫の規定に基づき、隔離検疫場の消毒をあらかじめ完了させたほか、施設と設備を整え、エサの供給、飼育管理、健康管理といった多方面において入念な準備を行った。そして、専任スタッフを手配して、4頭が中国返還後、隔離検疫期間をスムーズに過ごし、新しい環境にできるだけ早く慣れるよう、全力でサポートした。
中国は「アドベンチャーワールド」と1994年から、世界初となるパンダ保護共同プロジェクトを実施していた。そして、これまでの間、中国と日本は、良好な協力関係を築き、パンダの飼育管理、繁殖、子育て、病気の治療、技術交流、教育普及活動といった多分野で目覚ましい成果を挙げ、繁殖による17頭の育成に成功し、世界のパンダ保護研究に重要な参考資料を提供してきた。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年6月30日
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