「南中国海の混乱を望んでいるのは一体どの国か」 米国の不当な非難に中国が反論
中国の傅聡駐国連大使は22日に行われた国連安保理ハイレベル公開討論会で、南中国海問題をめぐる米国代表の不当な対中非難に反論した。
同日の公開討論会では、中国代表が米国代表に先立って発言。傅大使が通常の発言を行った後、米国代表が南中国海問題をめぐり中国を不当に非難した。これに対し、傅大使は再発言を求め、米国代表の発言に反論した。
傅大使は「中国は南中国海諸島及びその周辺海域に対して、争う余地のない主権を有している。南中国海における中国の領土主権と海洋権益には、十分な歴史的・法理的根拠がある。『南中国海仲裁裁判』問題における中国の立場は一貫した明確なものだ。中国はいわゆる『裁定』を受け入れず、認めず、これに基づくいかなる主張や行動も受け入れない。近年、中国とASEAN諸国の双方の努力により、南中国海情勢は全体として安定を保っており、航行と上空飛行の自由にはいかなる問題も存在しない。中国は一貫して、関係当事国と歴史的事実及び国際法を尊重しながら、対話と協議を通じて海洋に関する意見の相違を適切に処理することを堅持している」とした。
傅大使はさらに、「米国は南中国海問題の歴史的経緯と客観的事実を顧みず、到る所でもめ事を引き起こし、対立を煽り、地域諸国間の相互信頼を損ない続けている。いまだに『国連海洋法条約』に加盟していない米国が、しばしば『条約の裁判官』を自任し、他国にあれこれ批判や指図をし、むやみに干渉するのは、滑稽極まりない。さらに米国は、南中国海地域に地上配備型中距離ミサイルを含む攻撃型兵器を配備し、『航行の自由』を名目に多数の先進的艦艇・航空機を南中国海に頻繁に派遣し、軍事偵察や演習を行い、中国の領海・領空に公然と侵入している。南中国海を混乱させ、地域を撹乱しようとしているのが一体どの国なのかは、誰もが知っている。南中国海で威圧やいじめを行い、航行の自由を脅かしているのが一体どの国なのかは、言わずとも明らかだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年7月23日
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