歴史的快挙!中国チームが2025年ロボカップで初の人型ロボット成人部門優勝

人民網日本語版 2025年07月23日10:52

2025年ロボカップ世界大会がこのほどブラジルで成功裏に開催され、清華大学の自動化学部の趙明国研究員が指導する「清華火神チーム」が人型ロボット成人部門で優勝を果たしたことが21日、同大学への取材で分かった。中国のロボットサッカーチームがこの部門で世界一となるのは今回が初めて。新華網が伝えた。

ロボカップは1997年に第1回大会が開催され、現在では世界最高レベル、最大規模、最も影響力のあるロボット競技の一つとされている。人型部門は成人組と小型組に分かれ、その注目度は全競技の中でも最も高い。今年は中国、米国、ドイツ、韓国、フランスなど10カ国以上から20チーム余りが参加した。

優勝後に記念撮影する清華火神チーム。画像提供:新華社

優勝後に記念撮影する清華火神チーム。画像提供:新華社

趙氏によれば、今大会のグループステージ開始以来、中国チームは際立った活躍を見せた。清華火神チームが使用したのは国産の「加速進化T1」ロボットで、16対0、9対0、12対0と圧倒的なスコアで次々と対戦相手を破り、成人部門の決勝に進出。決勝戦では、中国農業大学の「山海チーム」と対戦し、最終的に5対2で勝利して優勝を果たした。これにより中国チームは成人部門で金銀メダルを独占し、歴史的な突破を実現した。

北京加速進化科技有限公司の関係責任者は、「これは中国チームの勝利であり、中国ロボット技術の勝利でもある」と語る。そして、「出場ロボットには、軽量で柔軟かつ高耐久といった本体性能だけでなく、複雑なリアルタイム認識と脳による意思決定、高度な運動制御、マルチエージェント戦術協調など、ロボットのフルスタック技術の総合的な競争となっている」と説明。

同社によれば、今回のロボカップで使用された加速進化ロボットは、中国代表チームの「公式ロボット」として採用されたのみならず、米国やドイツなどの強豪海外チームからも高く評価された。成人部門で金銀メダルを獲得した2チームはいずれも「加速進化T1」ロボットを使用していた。一方で、小型部門決勝では、優勝したドイツの「Boosted HTWK」チームと準優勝の清華「TH-MOS」チームが「加速進化K1」ロボットを使用していた。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年7月23日

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