中国の国産人型ロボット、世界最長のキャットウォークを歩く
中国の国産人型ロボットが8日、ロボット犬と共に湖北省の燕磯長江大橋の上で、世界最長のキャットウォークを歩くことに挑戦した。人民日報が伝えた。
今回ロボットたちが歩いた「キャットウォーク」は、吊り橋の工事中に主ケーブルの下に設置される線状の仮設作業用通路。この通路は、作業員の通行や資材運搬に通路として使用されるだけでなく、主ケーブルの架設やその後の上部構造の施工作業のためのプラットフォームにもなる。
同橋はすでに主ケーブルの架設が完了しており、来年の完成と開通を予定している。開通すれば、鄂州花湖国際空港とつながる重要な幹線となる。世界最大スパンを持つ4本の主ケーブル吊橋である同橋は、橋全体の4本の主ケーブルの総延長が約12キロメートル、使用されているすべての鋼線の総延長は約33万キロメートルにも及ぶ。上部構造の施工ニーズに応じて、橋全体で計4本のキャットウォークが設けられており、1本当たりの幅は3.45メートル、長さは約3キロメートルで計12キロメートルに達し、世界最長の橋梁キャットウォークとなっている。
ロボットを開発した飛闊科技の共同創業者である劉炳政氏は、「キャットウォークは空洞構造で柔軟性に富む素材の未舗装路面である上、高所の強風による揺れもあるため、ロボットの運動制御、視覚認識、自己バランス能力、障害物回避に高い要求を課している。今回の挑戦を達成したことで、中国のスマート製造業と建設業との双方向の融合をある程度加速させた」と説明した。
中交二航局燕磯長江大橋プロジェクト技術責任者の羅航氏は、「ロボットは近い将来、橋梁工事の一部の人手作業を代替するようになると信じている。将来的にはロボットによる点検を活用することで、作業員の負担を大幅に軽減できるだろう」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年6月10日
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