カンボジア・タイ衝突について外交部報道官がコメント

外交部（外務省）報道官が27日、カンボジア・タイ国境での衝突について記者の質問に答えた。

【記者】国際社会が仲介する中、カンボジア・タイ双方がこのほど停戦に前向きな意思を示したが、現地では依然として交戦が続いている。これに対する中国の立場は。

【報道官】カンボジアとタイは地理的に切り離すことのできない隣国であり、中国にとってはいずれも友好的な近隣国である。善隣・相互信頼を堅持し、溝を適切に管理・コントロールすることが、カンボジア・タイ双方の根本的・長期的利益にかない、地域の平和と安定に資する。衝突によって両国民に死傷者が出ていることに中国は深く心を痛めており、心からの見舞いの意を表する。

双方が両国民の共通利益に立脚し、「和を以て貴しとなす」「隣国に善意で接する」精神を堅持し、冷静さと自制を保ち、できるだけ早く停戦し、対話と協議を通じて意見の対立を平和的に解決し、国境地域の平和と安定を早期に回復することを希望する。

カンボジアとタイはいずれもASEANの重要なメンバーだ。ASEANは連日にわたりカンボジア・タイ間の停戦を積極的に後押ししている。中国はこれを評価し、事態の沈静化に資するあらゆる努力を歓迎する。中国は公正かつ公平な立場を堅持し、引き続きカンボジア・タイ両国と緊密な意思疎通を保ち、和平交渉を積極的に促し、停戦の後押しにおいて建設的な役割を果たしていく。（編集NA）

「人民網日本語版」2025年7月28日