2025世界計算大会、世界計算分野イノベーション成果トップ10を発表

人民網日本語版 2025年11月21日14:30

2025世界計算大会が20日、湖南省長沙市で開幕した。大会では2025年の世界計算分野におけるイノベーション成果トップ10および2026年の発展トレンドトップ10が発表された。

今回発表された世界計算分野イノベーション成果トップ10には以下の通り。

(1)世界の計算はZFLOPS(ゼタフロップス)時代に突入。

(2)世界の演算能力は指数関数的に増大し、生成AIアプリケーションの爆発的拡大を加速させている。

(3)地域間計算クラスターの連携が進み、世界演算能力インターネットが概念段階から実用段階へ進展。

(4)ニューロモルフィックプロセッサが初めて商用展開され、世界の脳型計算の新時代が幕を開けた。

(5)大規模言語モデルの端末実装が進み、端末コンピューティングの1兆元(1元は約22.1円)規模市場が拡大。

(6)量子計算プロトタイプ「九章3号」は255光子の操作を実現し、人類の計算能力の上限を押し広げた。

(7)1000億パラメータ規模のオープンソース大規模言語モデルが顕著な推進力を発揮し、計算の普及時代到来を加速させている。

(8)多元協働型連合が相次いで現れ、世界の計算分野は技術主導から標準主導へと転換。

(9)インフラは「液冷+グリーン電力」による加速が進み、世界の計算分野における低炭素の基調が一段と鮮明になった。

(10)中国・米国・ドイツが先導し、世界の計算技術イノベーション・産業イノベーションは新たな活発期を迎えている。

25年、世界のデータ量が急増するにつれ、対応する演算能力はZFLOPS級(10の21乗回/秒)時代に入り、PFLOPS級(10の15乗回/秒)からEFLOPS級(10の18乗回/秒)まで14年かかった発展過程が、わずか3年に短縮された。これはあらゆる産業分野のスマートトランスフォーメーションに前例のない演算能力の基盤を提供し、100万種類を超える計算サービスの商業化を支えるとともに、「モデル・アズ・ア・サービス」から「産業特化型大規模言語モデル」に至るまでの一連の新業態を生み出し、世界経済成長の新たな支点を提供している。データによれば、今年6月時点で中国が稼働させている演算能力センターの標準ラック数は1085万、スマート演算能力規模は788EFLOPSに達し、世界の演算能力の質の高い発展に「中国の経験」という生きた事例を提供している。

大会ではさらに、2026年の世界計算分野における発展トレンドトップ10も発表された。今後、世界の計算サプライチェーン構造は多極化の再構築が加速する見込みであり、計算企業の競争はフルスタック・エコシステムの競争へと次元が上がる。チップレットヘテロジニアス集積技術は普及期に入る可能性があり、ポスト・ムーア時代の多様な計算パラダイムは産業的実践へと加速していく。端末・エッジの演算能力は大規模展開シナリオ応用の爆発期を迎えることになる。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年11月21日

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