現代化を加速する青蔵鉄道 20年間の旅客輸送量は延べ1億人以上
2006年7月1日、青海省の西寧と西蔵自治区の拉薩(ラサ)を結ぶ青蔵鉄道が全線開通し、長年にわたり外部との往来が不便だった青蔵高原は、閉鎖的な状況に終止符を打った。20年という節目を迎えるにあたってこの鉄道の歴史を振り返ると、1本の鉄道の姿だけではなく、中国式現代化の生き生きとした実践例が見えてくる。

20年前、青蔵高原の経済規模は東部の発達した地級市(省と県の中間にある行政単位)の1つにも及ばなかった。青蔵鉄道が開通した後の20年間、西蔵自治区の年平均成長率は全国トップレベルにあり、青海省のGDPは同省の歴史で初めて4000億元(1元は約23.9円)を突破した。
青蔵高原は植物の生育期間が短く、食物連鎖が単純で、生態系が極めて脆弱だ。そのため、かつて国際社会から、鉄道を建設すると青蔵高原の生態系が破壊されるのではないかとの疑問の声が上がっていた。
中国人は行動によって、こうした古い見方を打ち破った。全長約60キロメートルに及ぶ野生動物専用通路を設置し、野生動物が自由に行き来できるようにした。データによると、チベットカモシカの個体数は21世紀初頭の2万頭未満から、現在は7万頭以上に回復。通路を安全でスムーズに移動しており、チベットカモシカの移動の習性が鉄道の運行によって妨げられることはなく、生物群の繁殖状況が向上し続けている。
この20年間で、青海・西蔵間の鉄道営業距離は2207.8キロメートルから83.9%増の4060.1キロメートルに延び、青蔵鉄道は1本の線からネットワークへと広がっている。
この20年間、青蔵鉄道は成長を続けてきた。東風型ディーゼル機関車、和諧型電気機関車から、復興号のディーゼル・電気両用車両へと移り変わり、車両更新が進んでいる。全線には3000台以上のカメラが設置され、列車の運行状況をリアルタイムでモニタリングしている。強風区間では52ヶ所のモニタリングポイントが「よく聞こえる耳」の役割を果たし、182ヶ所ある重点モニタリングポイントは凍土の温度や沈下をリアルタイムでモニタリングしている。青蔵鉄道のメンテナンスはスマートモニタリングへと移行し、中国の高原鉄道の運営とメンテナンスの技術は世界トップレベルに達している。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年7月16日
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