人型ロボットに新たな活躍の場 騎射やドンブラの演奏も披露

人民網日本語版 2026年07月20日10:46

8月22日に北京で開幕する世界人型ロボット競技大会に先立って開催される重要な関連イベントの人型ロボットによる「エネルギーリレー」実環境チャレンジが現在、行われている。福建省福鼎市での茶摘み・製茶、四川省巴中市でのドラゴンボートレース・ちまき作りに続き、今回は新疆維吾爾(ウイグル)自治区の賽里木(サリム)湖を舞台に新たなチャレンジが行われ、実環境チャレンジは全面的にグレードアップしている。中央テレビニュースが伝えた。

賽里木湖畔の乗馬施設では、人型ロボットが初めて最大積載量1トン、最大関節トルク2000ニュートンメートルを誇るロボット馬に乗り、騎射に挑戦した。ロボット馬開発チームのエンジニアである王坤氏は、「起伏の激しい山道や砂漠、草原、急斜面や峡谷など、車両では到達が困難な地域では、ロボット馬が重量物の運搬や長距離移動、不整地での安定走行を担う。一方、人型ロボットは精密な観測、機器操作、精密救助、目標識別といった高度な柔軟性を必要とする作業に専念できる。両者は役割を補完し合い、『移動プラットフォーム+高精度操作ユニット』という協調モデルを形成する」とした。

また、賽里木湖では、人型ロボットが哈薩克(カザフ)族の伝統的な撥弦楽器「ドンブラ」の演奏にも初めて挑戦した。湖畔を吹き抜ける微風の中、美しい音色を響かせている。ドンブラは、プロの演奏家からも「極めて演奏制御が難しい楽器」とされている。鍵盤を押せば音が出るピアノとは異なり、ドンブラはフレットが多く、弦も柔らかいため、指の位置がわずかにずれただけでも雑音が生じる。澄んだ音色で演奏できるようになるには、人間でも長年にわたる練習が必要だという。

新疆伊犁(イリ)市の六星街では、人型ロボットが新疆式手延べ麺の「拉条子(ラグマン)」や羊肉の串焼きなど、新疆の名物料理作りにも挑戦した。この実環境チャレンジでは、ロボットの指先の触覚認識能力の向上が中心的なテーマとなっている。油を塗った麺は表面が滑りやすく、力を入れすぎると切れてしまい、弱すぎると滑り落ちるため、力加減を極めて精密に制御しなければならない。これは「最小限の力の制御」と「極めて繊細な精密操作」を象徴する課題だ。わずか10日間の調整を経て、指先センサーは生地の硬さや滑らかさ、指先にかかる圧力をリアルタイムで検知できるようになった。さらに、対象との距離を予測して把持力を自動調整し、生地を伸ばし、引き延ばす一連の動作を滑らかに実行できるようになった。

現在、「エネルギーリレー」はイタリア・ミラノ、福建省福鼎市、四川省巴中市、新疆伊犁市、博爾塔拉蒙古(ボルタラ・モンゴル)自治州の博州賽里木湖などで実施されており、収集されたデータは最終的に8月に開催予定の世界人型ロボット競技大会開会式で集約・活用される予定だ。

実環境チャレンジでは、ロボットが一つひとつの動作を行い、一つひとつの身体感覚を得るたびにデータが蓄積される。繰り返しの訓練と膨大なデータ収集の目的は、最も成功した動作データを見つけ出すことにある。その最も成功したデータは、人型ロボットがさまざまな分野へ適応するための「鍵」となり、生産や日常生活での活用可能性をさらに広げることを意味している。これが、人型ロボットによる「エネルギーリレー」実環境チャレンジの意義でもある。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年7月20日

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