世界最大直径の高速鉄道用シールドマシンが長江横断に成功

世界最大直径の高速鉄道用シールドマシン「領航号」が30日午前、長江水域の横断に成功し、崇太長江トンネルの水域区間におけるシールドトンネル貫通を達成した。これは、中国で初めて速度350km/hの高速鉄道が減速することなく長江を横断するための基盤となる。新華社が伝えた。
崇太長江トンネルは、国家の重点プロジェクトである滬渝蓉(上海・重慶・成都)高速鉄道の滬寧(上海・南京)区間の中でも中核となる重要工事であり、上海市崇明区と江蘇省太倉市を結ぶ。トンネルの全長は14.25キロメートル。中国中鉄トンネル局・崇太長江トンネルプロジェクトのチーフエンジニアである李斌氏は、「高速鉄道が最高速度で長江を横断するためには、①トンネル坑口の直径が大きいこと、②トンネルが直線であること、③トンネル構造が安定していること、という三つの条件を満たす必要がある。しかし、これら三つの条件を実現するには施工難度が極めて高く、多くの予測不能なリスクが伴う」と説明。

李氏は、「高速鉄道がトンネルを通過する際は、坑口の直径が大きいほど空気抵抗が小さくなる。そのため設計当初からトンネル内径の拡大を求め、横方向掘削用の『領航号』シールドマシンを開発した。カッターヘッドの直径は15.4メートルで、約5階建ての建物の高さに相当する。シールドマシン全長は148メートル、総重量は約4000トン。また、トンネルを一直線に保つため、施工時には線形をミリメートル単位の誤差で管理し、急カーブや凹凸は一切許されない。さらに、河床は絶えず変化しており、地盤の移動によってトンネルがずれる可能性があるため、施工ではトンネル外部の地盤補強も実施し、直線区間の剛性を高めることで、河床の変動に耐えられる構造にした」と語る。
この高速鉄道長江横断トンネル工事では、横方向に掘削するシールドマシンと縦方向に掘削する立坑掘削機との「接続・合流」が実現した。無人化・インテリジェント施工により、15メートル級の大口径シールドマシンが単独で11.325キロメートルを連続掘進し、長江の川底での長距離掘削を成し遂げた。
崇太長江トンネルが完成・開業すれば、中国で3番目に大きい島である崇明島に高速鉄道が通っていなかった歴史に終止符が打たれる。崇明から太倉を経て上海市の宝山駅までは、わずか17分で結ばれるようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年7月31日
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