黒竜江省が打ち出した中国・ロシア医療協力の新たなモデル

人民網日本語版 2026年09月22日14:53

国境の川のほとりでは、中国とロシアの車両がビザ免除で行き交い、黒竜江省の黒河市と綏芬河市の中医病院では、ロシア人観光客たちが灸や推拿の治療を受けていた。彼らは中医診療を体験しに、国境を越えてはるばる中国にやって来た人々だ。同省は30日間の双方向ビザ免除政策の恩恵、国境エリアの出入国審査所の地理的優位性、中医薬輸出拠点政策を受けて、中医学の海外進出、海外技術の導入、医療・文化・観光の融合といった中国・ロシア医療協力の新たなモデルを打ち出した。

2026年上半期に同省が受け入れた外国人患者は延べ1万9000人に上り、そのうちロシア国籍の患者が8割以上を占め、中医診察・治療を受けた外国人患者は延べ1万人を超えた。その背後には、40ヶ所を超える医療機関の2ヶ国語対応、1千人を超える医療関係者のロシア語トレーニング、海外発行カードによる決済のフルカバーといった全方位的なサービスの高度化があり、同省は中医学の特色と双方向の技術の相互参考を通じて、中医薬の国際化サービスを北方へ向けて展開するという素晴らしい「回答」にたどり着いた。

中医学が寒冷地で国境を越えたヘルスケアの「新たな選択肢」に

黒竜江省は省全体での北方へ向けた事業展開に軸足を置き、黒河、綏芬河、牡丹江、五大連池の資源を統括的に活用し、国境を越えた中医薬サービスシステムを構築した。

2年前から腰下肢のしびれや痛みに悩まされてきたロシア人患者のブラヴィノフさんは、黒河市中医医院で中医による18日間の治療を受けてすっかり回復し、周囲に中医診療を積極的に勧めているという。同医院の劉雪松院長は、「ここ数年、当院で受け入れたロシア人患者が急増しており、2026年はさらに大幅に増加する見込みだ」と説明した。

また中医薬の業態が絶えず広がりを見せ、国境エリアの文化観光産業と深く結びつくようになっている。黒河市は中国・ロシア越境ヘルスケア・スペシャル路線を打ち出し、中医治療、中医薬材料の科学知識、火山観光、民俗体験を融合させた。2025年の同市の中医薬ヘルスケア産業の直接的な収入は1000万元(1元は約23.5円)に上り、関連産業に3000万元の収入増加をもたらし、医療、文化、産業のトリプルウィンを実現した。

技術の相互接続・相互参考が国境を越えた医療ツーリズムを「新たな高み」へ

黒竜江省医院(黒竜江中国ロシア友好医院)の外科の診察室では、コンピューターのモニターに下肢動脈のCTA画像が比較できるように2枚並べられ、治療前後の大きな変化をはっきりと映し出していた。左の画像は血管の詰まりが深刻で、末端まで十分な血液が供給されていない状態だが、右の画像は新たに形成された側副血行路がびっしりと走り、血液循環ネットワークが再構築された状態だ。これはロシア先端の遺伝子治療薬Neovasculgenによる「分子バイパス」治療の成果であり、同省とロシアの医療協力がすでに中国からの一方的な提供だけではなくなり、中医学と西洋医学の併用や先端技術の双方向の導入といった高いレベルの協働が行われる新たな段階に進んだことを示している。

黒竜江省医院は同省衛生健康委員会の統一的計画に基づいて、手術前の検査、国境を越えた治療、術後の経過観察、ヘルスケアとレジャーが一体化したワンストップ式サービスチェーンを構築し、規範化された中国・ロシア越境先端医療サービスシステムを構築している。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年9月22日

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