列車の「スマート整備病院」を訪ねて 医師はAI、同僚はロボット
中国鉄路瀋陽局集団有限公司・蘇家屯車両区のスマート整備工場では、ロボットアームが次々と輪軸をつかみ、AGV(無人搬送車)が部品を載せて行き来している。中央制御指令室の大型スクリーンには、輪軸一つ一つの状態や位置、整備記録がリアルタイムで表示されている。作業員は画面を注視し、マウスをクリックするだけで、輪軸の整備ライン全体を統括することができる。新華社が伝えた。

国鉄瀋陽局集団・蘇家屯車両区のスマート整備工場の一角(画像提供・新華社)。
輪軸は車両とレールが接触する重要な部品であることから、「列車の足」とも呼ばれている。その整備の質は、列車の運行の安全に直結する。蘇家屯車両区整備工場の朱明昊副主任は、「今年、輪軸整備のために専用のスマート工場を設けた。工場に新設されたデジタル・スマート化輪軸整備ラインでは、1日に輪軸330対を整備でき、作業効率が大幅に向上した」と話す。
このスマート整備ラインでは、ロボットアームが自動で作業し、AGVが部品を効率よく搬送することで、繰り返しの手作業を大きく減らしている。ビッグデータに基づくアルゴリズムモデルを活用したスマート旋削システムは、輪軸の摩耗状況を精密に判定する。また配車・作業調整、倉庫での部品供給から、工程間の搬送、部品の修理に至るまで、整備工程全体にデジタル・スマート化が行き渡っている。

パソコンで整備情報を確認する国鉄瀋陽局集団・蘇家屯車両区の作業員(撮影・武江民)。
貨物車両故障早期警報システム(TFDS)による動的車両検査は、画像認識技術で車両部品の画像を分析し、故障の兆候を調べる技術的手法だ。1回の作業シフトの中で、検車係員は3万枚を超える車両画像を確認し、輪軸、ブレーキ、連結緩衝装置、車体など、車両の重要箇所を一つずつ点検する必要がある。
現在、蘇家屯車両区のTFDS動的車両検査現場では、AIが画像の一次選別を担い、現場作業員は故障の疑いがある画像を確認するだけで済むため、作業負担は大幅に軽減されている。AIによる判定は、列車検査に「千里眼」ももたらしている。列車が到着する前に、スマートシステムが車両の故障情報を収集し、警告をまとめて通知することができ、検査作業に技術的な指針を提供し、リスクの事前予測と潜在的な危険箇所の精密な特定を実現しているからだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年10月8日
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