スマホアプリで運動、ビッグデータ考案メニューで食事管理 AIが働く人の減量をサポート

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「食事の時、食べ始める前にまず写真を撮る」と話すのは、上海市の金融会社で働く王璐さんだ。王さんは毎日、食事の前に数分かけて、人工知能(AI)ツールを利用してカロリー摂取量の計算をするのが日課になっているという。
リズムの速い労働環境、運動不足の日常生活の中で、働く人の多くが体重や健康について不安を感じている。
スマートフォンを見ながら運動し、写真を撮ってカロリーを把握し、ビッグデータが考案する自分に合ったメニューを取り入れる……王さんのようにAIツールを利用して体重管理をするオフィスワーカーがますます増えており、一連のAI減量ツール、AI減量アプリもそれに応じて人気を集めている。ただ、専門家は「AIを利用した減量は健康管理のハードルを下げたが、つまるところは補助ツールに過ぎず、医師による診断の代わりにはならない」と注意を促している。
「AIを利用した減量」とは、▽ユーザーがAIツールで写真を撮影して食物のカロリーを把握する▽自分の体に関するデータを送って減量のアドバイスを受ける▽AIカリキュラムに従って運動しその様子を報告することなどをいう。関連ソフトウェアの中には、報奨金を出してやる気を出させたり、毎日報告するシステムを取り入れたりして、ユーザーが飲食をコントロールし、日常的に運動をするよう監督し、促すものもある。
江蘇省で働く周周さんは、「AIを使って減量に取り組んで56日になる。5キログラムの減量に成功し、1000元(1元は約23.6円)余りの報奨金ももらった。AI減量ツールが毎日、一定量の運動をしろ、飲食をコントロールしろと迫ってくるし、報奨金があることもモチベーションになり、報告を送らなければという気持ちにさせてくれる」と話す。
王さんは「コストパフォーマンス」をより重視している。「トレーニングジムで一対一で飲食指導やトレーニングの個人レッスンを受けると、1レッスンの価格はだいたい400~500元になる。病院で医師に相談しようとすれば、ものすごく時間がかかる。AI減量なら一般的にお金がかからないし、24時間いつでもつながるので、休憩時間や隙間時間を利用して記録やトレーニングをすることができる」と王さんは言う。
AI減量はブームだが、問題点も少しずつ明らかになっている。
中国人民解放軍総病院第八医学センター栄養科の左小霞主任医師は、「AIの健康モニタリングには死角があり、体から発される危険のシグナルをただちに認識することは難しい。AI減量の問題点は、体重の数字データを気にしすぎて、何キロ減ったかにばかり関心が向かい、自分の体に何か不調がないかに注意が向かなくなる点にある」との見方を示す。
左医師はさらに、「AIは諸刃の剣で、うまく利用すれば効率が上がるが、そうでなければ健康に悪影響を与えることもある。AIはあくまでモニタリングとサポートを行うもので、診断と処方は医師が行うべきだ。AIを利用して毎日何を食べたか、体重がどれくらい減ったか、何歩歩いたかを記録するのはよいが、病気に関してはやはり専門の医師の診断を受けなければならない」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年10月12日
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