新技術・新製品が高齢者向け環境整備にもたらした変化とは?

人民網日本語版 2026年11月03日14:17

現在、中国の60歳以上の高齢者人口は3億2300万人を超えており、その中には後期高齢者や要介護高齢者もいる。歩行や起き上がりといった日常の動作も、こうした人々にとっては大きな困難を伴う。今年、国は各地が新技術を活用して、リハビリ補助器具、多機能介護ベッド、健康モニタリング機器などの新製品を開発することを支援・奨励している。新技術は高齢者向け環境整備にどのような変化をもたらすのだろうか。中央テレビニュースが伝えた。

山東省浜州市にある高齢者産業パークを訪れると、1万種類を超える高齢者向け製品を目にした。道路状況をリアルタイムで音声案内するAR(拡張現実)メガネから、呼べばすぐに応じるスマート便器、さらには高齢者の動作を感知して自動的に昇降するソファまで、その多くは高齢者の日常生活における悩みや困難に着目し、先端技術を組み合わせて開発されたものだ。

ある高齢者が、パーキンソン病患者向けに開発されたスマートシューズを試着していた。この靴を履くと、つま先からレーザー光線が照射され、利用者はその光線に沿って足を上げながら前に進むことができる。開発エンジニアの苟文明氏は、「この靴の底部には6つのセンサーが搭載されており、センサーによるデータ収集と荷重システムのアルゴリズムを用いてレーザーを照射する仕組みだ」と説明。

要介護高齢者の中には、長期間ベッドで寝たきりとなり、自由に動けない人もいる。最新の脳波制御介護ベッドは先ごろ量産化され、介護施設での使用が始まった。記者はヘッドバンドを装着し、画面に向かって目を瞬かせることで、思考による指令を出し、ベッドの高さを調整したり、照明やカーテンを操作したりすることができた。これにより、長期間寝たきりの高齢者の「動きたいのに動けない」という悩みが解決された。

今後5年間で、中国では介護職員が500万人以上不足すると見込まれている。今年、国は実習・訓練拠点の整備を加速させ、大規模な職業技能向上研修を実施するとともに、より多くの雇用機会の創出に取り組んでいる。

河南科技職業大学にある延べ床面積2万3000平方メートルの実習・訓練センターは、実際の臨床現場の環境を完全に再現する形で設計されている。実習科目には、基礎看護、専門看護、救急看護、リハビリ看護のほか、高齢者看護、リハビリ評価、運動療法なども含まれている。同大学は現地の十数カ所の医療機関と共同で実習・訓練拠点を設立しているほか、周口市中医院と連携してリハビリテーション治療の医教連携教室を開設し、毎年600人以上の高齢者介護・健康管理分野の専門人材を育成している。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年11月3日

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