「一帯一路」が世界の科学技術イノベーション協力に新たな原動力を注入

人民網日本語版 2025年06月12日13:38

第2回「一帯一路」(the Belt and Road)科学技術交流大会が10日から12日まで、四川省成都市で開催されている。今大会のテーマは「イノベーションの道を共に築き、協力と発展を共に促進——手を取り合って一帯一路科学技術イノベーション共同体を構築」。多層的かつ多分野にわたる科学技術交流・協力メカニズムの構築を推進し、複数の「産学研用」(産業・大学・研究機関・ユーザー)交流・協力プラットフォームを構築し、一連の重要成果を発表することにより、世界の科学技術イノベーション協力に新たな原動力を注入する。科技日報が伝えた。

一帯一路科学技術イノベーション協力は近年、継続的に深化しており、絶えず成果を上げている。統計によると、中国はすでに80以上の一帯一路共同建設国と政府間科学技術協力協定を締結し、70以上の一帯一路共同実験室を建設し、共同建設国向けに10ヶ所の国際技術移転センターを設立した。各国の若手科学者が中国で短期的な科学研究活動や交流に従事するよう積極的に支援し、その対象は80%以上の一帯一路共同建設国をカバーしている。

中央アジアから中東、東南アジアからアフリカまで、科学技術イノベーション協力は一帯一路共同建設国の人々の福祉を効果的に改善し、真の互恵・ウィンウィンを実現している。東南アジアでは、中国企業が建設したラオス初の「太陽光発電+エネルギー貯蔵」プロジェクトが、現地の電力供給の逼迫を効果的に緩和した。中東では、中国が開発したAI技術「DeepSeek(ディープシーク)」がサウジアラムコに導入され、サウジアラビアのエネルギー産業のスマート化・高度化に重要な支援を提供している。アフリカでは、中国が過去10年の間に24ヶ所の農業技術モデルセンターを建設し、300件以上の先進的な農業技術を普及させ、現地の農作物の平均収量を30%から60%向上させる成果を上げている……。科学技術イノベーション協力はすでに、一帯一路共同建設協力の重要な構成要素となっている。

一帯一路共同建設国は、制度、宗教、文化、地理的環境、発展段階が異なる多様性を持っている。しかし科学技術イノベーションによる発展の課題を解決したいという願いは共通しており、各国の共通利益にも合致している。感染症の脅威や食糧安全保障の脆弱性であれ、エネルギートランスフォーメーションの難題やインフラの老朽化であれ、科学技術イノベーションはこれらの問題を効果的に解決する手段で、協力はこの手段を獲得するための最善の道となる。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年6月12日

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