李強総理が第16回夏季ダボス会議開幕式でスピーチ
李強総理は25日午前、天津市で開催された第16回夏季ダボス会議の開幕式に出席し、スピーチを行った。開幕式には、エクアドルのノボア大統領、シンガポールのローレンス・ウォン首相、キルギスのカスィマリエフ首相、セネガルのソンコ首相、ベトナムのファム・ミン・チン首相の他、90余りの国と地域から各界の代表1700人余りが出席した。新華社が伝えた。
25日午前、天津市で開催された第16回夏季ダボス会議の開幕式に出席し、スピーチを行う李強総理(撮影・饒愛民)
李総理は「現在、国際経済貿易の構造が大きく変化している。経済貿易体制はより多様化し、グローバル・サウスの力が急速に台頭している。従来型の貿易の成長が鈍化する一方で、新興分野の貿易は逆風の中で成長を遂げている。グローバルなメカニズムが打撃を受ける一方で、地域間協力が日増しに増えている。国境を越えた投資が不安定で減少傾向にあり、産業・サプライチェーンの分断リスクが高まっている。我々は、正しい道筋と時代の流れに従い、知恵と責任を示し、積極的かつ建設的な姿勢と行動を取り、包摂的な経済のグローバル化を揺るぎなく受け入れ、自由貿易と多国間主義を守り、世界経済の安定的発展を促進するべきだ。第1に、平等な対話を通じて対立や意見の相違を解消すること。中国は世界各国と共に努力を続け、国際経済・貿易協力の信頼基盤を強固に築いていく。第2に、互恵的協力によって共通の利益を守ること。中国は引き続き、アジア太平洋経済協力(APEC)、上海協力機構(SCO)、BRICS、主要20ヶ国・地域(G20)など多国間協力に積極的に関与し、『一帯一路』(the Belt and Road)の質の高い共同建設を推進していく。第3に、成長余地の拡大を通じて相互に成果を上げること。中国はさらに各国との産業協力を強化し、協力のパイを大きくし、発展の成果を共有していく」と表明。
「中国は引き続きグローバル市場に積極的に融け込み、世界経済のために中国経済が貢献できることを示していく。長年にわたり、中国経済が世界経済成長の重要なエンジンとなってきたのは、その安定性と高成長性だけでなく、その開放性および国際経済との連動性によるものだ。中国経済が着実な成長を続けることは、世界経済の回復を加速させる上で強力な支えとなる。中国市場が拡大と質的向上を続けることは、国際経済貿易の傾向転換のための新たな成長余地をもたらす。中国においてイノベーションがブレイクスルーと飛躍を続けることは、世界の発展が原動力不足から脱却するための新たな活力をもたらすだろう」とした。
李総理はさらに「今回の会議が『新時代の企業家精神』をテーマとしていることには、重要な現実的意義がある。新時代においては、企業家がより大きな役割を果たし、より大きな行動を示すことが必要だ。皆さんには、正しい道に沿ったこと、開拓的なこと、ウィン・ウィンのことを、より多く行ってもらいたい。中国政府は、市場化・法治化・国際化された一流のビジネス環境作りを進めていくとともに、常に開かれた姿勢で、各国の企業が中国に投資し、中国市場を開拓し、中国と共に発展し、さらに素晴らしい未来を共に創出していくことを心から歓迎する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年6月26日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn