北京で記録的な豪雨 死者30人確認

人民網日本語版 2025年07月29日14:36
北京で記録的な豪雨 死者30人確認
救援物資を持って、北京市懐柔区琉璃廟鎮の山間部にある村に徒歩で向かう消防隊員。(7月28日撮影・趙文宇)

北京市は全域で記録的な豪雨に見舞われ、今月28日24時の時点で、平均降水量が165.9ミリに達した。降水量が最も多くなっているのは密雲区郎房峪と朱家峪で、543.4ミリに達している。最も強い雨が降ったのは懐柔区東峪で、26日22時から23時までの1時間降水量が95.3ミリに達した。‌この記録的な豪雨により重大な災害が発生し‌、北京市全域で既に30人の死亡が確認されている。内訳は密雲区が28人、延慶区が2人となっている。被災地では、道路31ヶ所が損壊している。また、村136ヶ所で停電が発生し、通信設備では光ケーブル62本が損壊、基地局1825局が停波している。

災害の発生を受け、北京市党委員会・市政府は水害対策を強化し、行方不明者の捜索を全力で進めている。また、脆弱箇所や重点区域の監視強化‌、救援チームや救援物資の適時手配を行い、被災者を安全な場所に避難させ、これ以上死傷者が出ないように全力を尽くしている。

北京市全域の避難者の数は累計で8万332人に達している。そのうちの多くが密雲区、懐柔区、房山区に集中している。3区の避難者は、密雲区の19郷・鎮が1万6934人、懐柔区の15郷・鎮が1万464人、房山区の21郷・鎮が9904人となっている。被災地では、救援・応急処置、被災者の避難、各種復旧作業などが進められている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月29日

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