商品の輸出をサポートする商品の「デジタルパスポート」
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ここ数年、世界の貿易構造が激変し、産業チェーンとサプライチェーンのフレンドショアリング、ニアショアリング、ローカライズの流れが強まり続けている。こうした新たな潮流の中で、質の高いサプライチェーン体系を構築することは、企業の物流・生産・経営コストを削減するうえで必要であるほか、産業チェーンの安全性、経済の安定した運営を確保するうえで重要な下支えともなる。世界で統一して使用される標準化されたバーコードは、国境を越えて流通する商品のデータのコネクティビティをめぐる問題を効果的に解決し、企業の国際市場参入コストを大幅に低減し、輸出企業が海外の小売システムや物流倉庫、ECプラットフォームとシームレスでつながることをサポートし、「ワンコード」で商品を世界中に輸出することを可能にしている。
7月16日から20日までの5日間、北京で開催された第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会において、中国物品編碼中心(GS1 China)応用推進部のシステムエンジニアである丁一氏は取材に対して、「バーコードシステム(世界統一バーコード規格・GS1)は、識別コード、データキャリア、情報の共有手段の3つの部分からなり、サプライチェーンのさまざまなレベルの貿易プロジェクト、物流単元、資産、位置、サービス関係に世界唯一のバーコードを提供している。世界の商業貿易の分野で最も幅広く使用されているサプライチェーン標準であり、『ビジネスランゲージ』だ」と説明した。
丁氏によると、バーコードは商品の「パスポート」や「デジタル身分証」のようなもので、そこには商品の型番や規格、生産日、原材料、使用方法といった情報のほか、商品の原産地や各物流段階といったトータルサプライチェーン流通情報なども含まれている。バーコードがあるおかげで、世界の貿易パートナーは同じ「言語」で商品を識別し、商品情報を解析し、国境を越える流通における「身分の相互認証」という難題を解決し、越境貿易技術障壁やコミュニケーションのコストを大幅に低減し、「メイド・イン・チャイナ」を世界市場に効率よく輸出すると同時に、海外の商品を円滑に中国に輸入する助けとなっている。
現時点で、中国でバーコード使用登録済みの消費財の種類は約2億3000万種類となっており、中国の企業60万社以上の商品情報が世界で共有できるようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年7月29日
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