外交部「日本は遺棄化学兵器の処理作業を加速すべき」

人民網日本語版 2025年07月31日13:53
外交部「日本は遺棄化学兵器の処理作業を加速すべき」

外交部(外務省)の30日の定例記者会見で、郭嘉昆報道官が日本の遺棄化学兵器に関する質問に答えた。

【記者】日本の遺棄化学兵器は中日間の重大な歴史上の未解決問題だ。「中華人民共和国政府及び日本国政府による中国における日本の遺棄化学兵器の廃棄に関する覚書」の署名から、7月30日でちょうど26年になる。日本による遺棄化学兵器の処理作業の進展状況は。中国側にはどのような懸念や要求があるか。

【郭報道官】中国国内に化学兵器を遺棄したことは、日本軍国主義が中国侵略戦争時に犯した重大な犯罪の1つだ。中国は一貫して日本に対して、「化学兵器禁止条約」及び中日両政府間の覚書の規定に厳格に従い、日本の遺棄した化学兵器を早期に、完全かつ徹底的に廃棄するよう促してきた。

現在までに、日本は16万発以上の遺棄化学兵器を掘り起こして回収し、約13万発を廃棄したが、全体として処理の進捗は著しく遅滞している。

今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたる。また、中日両国政府が中国国内における日本の遺棄化学兵器の廃棄に関する覚書に署名してから、本日で26年になる。だが、今日に至ってもなお、日本が遺棄した化学兵器は中国国民の生命・財産及び生態環境の安全を深刻に脅かしている。

日本は歴史問題において逃れ得ぬ責任を負っている。中国は、日本が中国及び国際社会の懸念を真摯に受け止め、侵略の罪責を深く反省し、約束を厳守し、各方面における取り組みを的確に強化し、遺棄化学兵器の処理プロセスを包括的かつ全過程にわたって加速し、一日も早く中国国民に清浄な大地を還し、国際社会に正義を還すよう促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年7月31日

注目フォトニュース

関連記事