在日本中国大使館が映画「南京照相館」の特別上映会開催
在日本中国大使館が開催した「南京照相館」特別上映会の様子(9月17日撮影・許可)。
呉江浩駐日大使は今月17日、南京大虐殺を題材にした映画「南京照相館(Dead To Rights)」の特別上映会に出席した。中央広播電視総台と在日本中国大使館が共催した同イベントには、日本各界の平和を愛し、戦争に反対する友好関係者や華僑・華人の代表ら約150人が参加した。人民網が伝えた。
挨拶する呉江浩駐日本大使(撮影・許可)。
呉大使は、「1937年12月13日、中国侵略日本軍は南京に侵攻し、数週間の間に凄惨な南京大虐殺を起こした。これは人類文明におけるもっとも暗黒の瞬間であり、実際の歴史は映画よりもはるかに残酷だった。『南京照相館』はその上映開始から現在に至るまで、平和を愛する多くの人の心を強く揺り動かし、戦争がもたらす惨禍について反省し、平和を大切にし、それを守るようにという声がたくさん上がっている」とした。
そして、「今月3日、中国で中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年記念行事が厳かに行われた。そのテーマは、『歴史を銘記し、烈士をしのび、平和を愛し、未来を切り開く』だった。歴史は最も優れた教科書であり、人々を覚醒させてくれる最も優れた薬でもある。もし歴史から目を背け、さらには否定しようとするなら、本当の意味での覚醒は不可能であり、本当の意味での和解を実現することも不可能となる。私たちは、日本の各界の有識者と共に、歴史を鑑として未来に目を向け、歴史の悲劇が再び起きることを絶対に避けたいと願っている」と強調した。
映画を見て感想を語る日本人(撮影・許可)。
映画を見たある日本人は、「映画を見て、心が本当に痛んだ。現在の日本の歴史教育には欠けている部分があり、一部のメディアも被害を受けた出来事に焦点を合わせ、加害者として行った悪行にはほとんどまたは全く触れない。『戦後80周年』を機に、一人でも多くの人が、歴史を理解し、銘記し、本当の意味での日中平和友好が実現することを願っている」とした。
日本の「村山首相談話を継承し発展させる会」のメンバーは取材に対して、「歴史の事実を否定することは許されない。日本政府と国民は歴史を直視し、加害責任を認めなければならず、事の真相を覆い隠そうとしてばかりいてはいけない」としたほか、日本の現在の社会的風潮を懸念し、「悲劇が再び起きることを避けるために、映画の上映といった方法を通して、一人でも多くの人に真相を理解し、正確な歴史観を身に着けてもらい、対話や反省を通して、共に平和を守っていくことを願っている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年9月19日
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