「AIガバナンス」などが2025年度の「科学技術トレンドワードTOP10」に選出
中国科学技術新聞学会が1月29日、2025年度の「科学技術トレンドワードTOP10」を発表した。内容は以下の通り。人民網が伝えた。
1. AIガバナンス(AI治理)
2025年世界人工知能大会(WAIC)において、中国は世界人工知能協力機構の設立を提唱するとともに、「AIグローバルガバナンス行動計画」の発表を推進した。英科学誌「ネイチャー(Nature)」は社説で、中国が世界のAIガバナンスを牽引しているとした上で、多国間主義を実践しグローバルガバナンスを実現するため、同機構への世界の参加を呼びかけた。
2. エンボディドAI(具身智能)
2025年、「エンボディドAI(具身智能)」が初めて政府活動報告に盛り込まれた。これは積極的な政策シグナルとなり、中国がAI技術の最先端を目指し、イノベーションと産業発展の重要な時期を捉え、未来の産業発展の新たな分野を育成することが期待されている。
3. 制御核融合(可控核聚变)
国際熱核融合実験炉(ITER)機構は2025年4月30日、原子炉の「電磁の心臓」に当たる全コンポーネントの建造完了を発表した。これは制御核融合技術におけるマイルストーンとなる成果だ。地政学を超えたこの国際協力において、中国の貢献は極めて重要なものとなっている。
4. ブレイン・マシン・インターフェース(脑机接口)
2025年、中国のブレイン・マシン・インターフェース(BMI)産業は著しい成果を上げた。コア技術のブレイクスルー、多様なシナリオにおける実用化、産業エコシステムの構築などで重要な進展を達成し、業界の規模拡大と高品質なアップグレードに向けた強固な基礎を築いた。また、BMIは国家「第15次五カ年計画(2026−30年)」の提言において、重点的に先行配置される6大未来産業の一つにも位置付けられた。
5. 商業宇宙(商业航天)
近年、中国の商業宇宙産業は目覚ましい発展を遂げている。海南商業宇宙発射場や山東海陽海上発射基地は常態化した打ち上げ能力を備え、複数の民間ロケット企業が開発したシリーズキャリアロケットの打ち上げ成功が相次いで報告されている。複数の企業が次世代衛星スマート製造工場を建設し、年間数百基の低コスト量産体制を確立。1兆元(1元は約22.1円)規模の市場が動き出そうとしている。
6. 深海テクノロジー(深海科技)
2025年3月、「深海テクノロジー(深海科技)」が初めて政府活動報告に盛り込まれ、商業宇宙・低空経済(低空域飛行活動による経済形態)と並び、国が発展を推進する新興産業となった。特に海南自由貿易港の封関運営後、深海テクノロジー産業はその発展の重点の一つとなっている。
7. 深宇宙探査(深空探测)
2025年5月29日、中国の惑星探査プロジェクトにおける小惑星探査機「天問2号」が打ち上げに成功し、小惑星の探査とサンプルリターンの旅が始まった。「嫦娥」による月探査、「祝融」による火星探査に続く、広大な宇宙における中国人の新たな重要な探査の旅となる。
8. シルバー・テクノロジー(银发科技)
人口高齢化と科学技術革命が交差する時代の波の中で、中国のシルバー・テクノロジーはかつてないイノベーションの勢いで介護サービス体系を再構築している。2025年6月10日、上海市養老科学技術産業パークが正式に開園し、上海を拠点とする中国初のシルバー・テクノロジー応用評価・実証システムを構築することで、高齢化社会に向けた検証・普及可能なモデルケースを提供する。
9. AIエージェント(智能体)
2025年は「AIエージェント産業化元年」と位置付けられている。現在、業界企業はAIエージェントの活用を強化し、各分野での応用シーンが拡大している。国際データ会社「IDC」の予測によれば、2026年までに中国トップ500企業のデータチームの約50%が、データの準備や分析にAIエージェントを使用するようになる。
10.中国イノベーション(中国创新)
2025年12月26日、外交部(外務省)報道官は「2025年、『中国イノベーション』が世界のトレンドワードとなり、中国のイノベーション指数ランキングは初めて世界トップ10入りを果たした」と述べた。AI大規模言語モデルの登場から、AIと人型ロボットの高度な融合に至るまで、中国の科学技術イノベーションの成果は世界を驚嘆させている。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年1月30日
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