見知らぬ人の結婚式を盛り上げようとネット民が雲南省の山奥に大集合
雲南省昭通市彝良県洛旺苗(ミャオ)族郷雲豊村で先ごろ行われた結婚式が、ネット上を感動の渦に包んだ。孤児の新郎の結婚式を盛り上げようと、中国各地のネットユーザーが雲南昭通市の烏蒙山の山奥にやって来て、結婚式に参加したからだ。
新郎は徐成紅(ハンドルネーム「小小徐」)さん(24)。「自分は孤児で、兄と支え合って生きている。何年も懸命に働いて、やっと大好きな女性と結婚するためのお金が貯まった。でも、親戚が少ないので、結婚式が寂しくなってしまうのではと心配になり、ネットユーザーに盛り上げてもらおうと思った」と話す。

小小徐さんと妻。画像はソーシャルメディアのスクリーンショット
元々は近くに住んでいる人が10-20人くらい来てくれれば上出来だと思っていたが、「結婚を祝うお酒を飲みに来てください」というよくある招待の言葉にたくさんの人が応じ、遠くからやって来てくれた。中には、何百キロも車を走らせて、山を越えてやって来た人や、ブタ1頭、家電、新鮮な食材などを届けてくれた人、自ら料理を作り、テーブルや椅子を並べて会場の準備を整えてくれた人もいた。こうして、狭い山道は中国各地のナンバーの車で大渋滞になった。元々は家の庭で結婚式を挙げるつもりだったが、場所を広場に変更。テーブルが足りなると追加しているうちに、規模はどんどん大きくなった。元々はテーブルを2-3台並べて、ささやかな結婚式を挙げる予定だったが、最終的にはネット上で大きな注目を集める心温まる盛大な結婚式になった。
披露宴に参加したネットユーザーたちは徐さんとは初対面で、血縁関係もなく、互いに何か利益があるわけでもない。盛り上がらないことを心配した徐さんに「人生で一番大事な結婚式の日に、あなたは一人でなく、披露宴を盛り上げてくれる人がいるということを知ってもらいたい」と思って、遠くからやって来た人ばかりだ。ネットのコメント欄には、「みんなかつての自分を助けているような気持ちなんだと思う」という声もある。「孤立無援」と感じたことは誰にでもあるだろうし、試練に直面した時に、誰かが励ましの声をかけたり、助けの手を差し伸べたりしてくれたらと願ったことも、誰にでもあるだろう。見知らぬ人の善意は、徐さんの披露宴を盛り上げただけでなく、孤独やつらい気持ちを経験したかつての自分もなぐさめ、癒していたのだ。

多くの人が実際に結婚式に参加しただけでなく、ネット上にも祝福する声が集まっている。インターネットを通して、中国の各省、ひいては香港特区・澳門(マカオ)特区・台湾地区、海外からも「結婚おめでとう」というメッセージが続々と集まっている。「この世界には愛がある」という言葉は、単なる体裁の良い言葉ではなくなり、リアルな実感を伴って多くの人の心を一つにつないだ。
見知らぬ人達が集まって盛り上げたこの結婚式を通して、中国人の遺伝子に刻まれた2つのものを目にすることができる。1つは、人のために一肌脱ぎ、手を貸したいと願う「善良さ」。そしてもう1つは、どんな平凡な日々でも、真剣に、賑やかに向き合う価値があると信じる「ロマン」だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年11月4日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








