江蘇省文物考古研究所は4日、同省南昌市にある前漢海昏侯墓の段階的な調査結果を初公開した。墓からは、10トン余りの前漢時代の銅銭(200万枚、現在の金50キロに相当)、編鐘(古代中国の打楽器)、竹簡(文字を記した竹片)、伎楽俑などを含む、1万点以上の貴重な文化財が出土した。これらの文化財は前漢の高等貴族の生活を反映し、重大な考古学的価値を持つ。また、数千枚の竹簡と100枚弱の木札により、さまざまな古代文献が2000年後に再び日の目を見た。これは中国の竹簡・木札の発見の歴史における、新たな重大な発見だ。巧みに加工された金銀象嵌、金着せ、金メッキの車馬器、楽器、美しい図案を持つ漆器は、前漢の手工芸の高い技術を示している。人民網が伝えた。
南昌西漢海昏侯墓の発掘現場では、前漢の海昏侯と侯夫人の墓を中心とする祠堂、寝室、厢房、墓園壁、道路、排水システムなどの各種建築物の基礎が見つかった。考古学者によると、これは中国でこれまでに発見された中で、最も保存状態が良好で、構造が最も整い、機能が最も明らかで、最も整った祭事体系を持つ前漢列侯の墓だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月5日