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専門家:中国の煙霧は10-20年続く可能性 (2)

濃い煙霧に覆われる江蘇省南通市=12月5日

 浙江省環境監視測定センターの田旭東博士によると、今回の煙霧は様々な要因が同時に作用した結果だ。北方の汚染物質が南方へ移動したことによる影響もあれば、現地の汚染物質が増加し続けていることもある。だがどの影響がより大きいのかを判断するのは難しく、時期によっても汚染物質の種類によっても状況は異なる。

 ■煙霧は10-20年続く可能性

 環境保護部(環境保護省)の専門家、彭応登氏によると中国は煙霧の頻発期に入る。「現在中国は先進国の20-30年前の状況を経験しており、都市化の推進と不合理な都市配置によって地域的な煙霧が頻発する。都市の汚染対策を抜本的に変えず、都市化の過程で都市間の相互影響に注意を払わず、汚染物質の希釈・拡散構造を考慮しなければ、この状況は少なくともさらに10-20年続くだろう」。彭氏は汚染物質を希釈・拡散させるために緩衝空間を設けることを提案した。

 ■北京への影響がなかったのは寒気が汚染物質を吹き払ったため

 今回の広範囲の煙霧による影響を北京が受けなかったのはなぜか。北京の大気は1日以降、基本的に「良好」から「軽度汚染」の間にあるが、4日は全市が「中度汚染」、南部が「重度汚染」となった。

 北京市気象台の周小平シニアエンジニアによると、最近北京ではほぼ1-2日置きに寒気が活発化している。寒気の影響で北風が強いため、汚染物質が停滞せずに吹き払われやすい。

 専門家によると今週土曜日には北京でも煙霧が観測されるが、余り長くは続かず、日曜日には寒気によって吹き払われるという。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年12月6日

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