在日中国大使館で7日夜、中日青年科学者交流訪中団壮行会が開催され、程永華・駐日本中国大使、駐日大使夫人の汪婉参事官(友好交流処)、在日中国大使館の阮湘平公使級参事官(科学技術担当)や在日中国大使館の各部門責任者、文部科学省の前川喜平・事務次官、日本科学技術振興機構(JST)の沖村憲樹・特別顧問、日本政府の各省官僚、日本の研究機関と大学23校から研究者が同会に出席した。人民網が伝えた。
程永華・駐日本中国大使は挨拶の中で、「長期にわたり安定している中日関係を発展させ、科学技術分野を含む両国の各分野における交流・協力を盛んに行うことは、両国民の利益に沿い、地域や世界の平和と繁栄にも有利に働く。科学技術の交流は中日関係において重要な構成部分であり、現在までにすでに3000人以上の中国人青年科学者と学生が『さくらサイエンスプラン』を通じて日本を訪問し、中日両国の相互理解の深化などの分野で積極的な効果を発揮している。中日両国の科学技術界における双方の交流と協力を促進させるために、中国大使館の提案や後押しを通じて、中国科学技術部は今年、中日青年科学者交流の計画の実施を始め、日本青年科学者や科学技術に関わる管理者を訪中交流に招待した」と語った。
文部科学省の前川喜平・事務次官は挨拶の中で、中国政府の招待を光栄なことであるとして感謝の意を表し、「若い頃の経験は何ものにも代えがたい大切なものだ。日本人管理者が訪中を通して中国人管理者と良好な人間関係のネットワークを構築することは、非常に意義のあることだ。今後、日中の若者の人材交流がますます頻繁に行われ、日中両国の長きにわたる協力関係を構築する一助となることを心から望んでいる」と語った。
日本科学技術振興機構(JST)の沖村憲樹・特別顧問は挨拶の中で、「私たちが実施している『さくらサイエンスプラン』は3年間でアジア35ヶ国から合計1万2千人を招待した。日本の大学・高校など300校を通じて、アジアの大学・高校など500校から交流人員を招待し、互いに良好な協力関係を構築している。そしてそのうちの35%以上の人々が中国から来ている。中国からは極めて優秀な若者が派遣されており、彼らは授業を行ったノーベル賞受賞者と受け入れ先の機関から称賛と評価を得ている」と語った。
今回の中日青年科学者交流訪中団の第一陣メンバーは合計78人で、今月9日から15日まで中国を訪問する。そのメンバーは、内閣府、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省の6つの省の科学技術新政策に関わる管理責任者のほか、理化学研究所、海洋研究開発機構(JAMSTEC )、日本科学技術振興機構(JST)などの8つの国家研究機関、さらには、東京大学、東京理科大学、東北大学、大阪大学、北海道大学、熊本大学などの23校に在籍している第一線で活躍する研究者と管理責任者で構成されているという。
訪中団は北京での訪問と座談会のほかに、2組に分かれて、天津市と山東省への訪問と交流を行う。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年10月9日
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