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米国際家電見本市CESに漂う「中国テイスト」 (2)

人民網日本語版 2017年01月12日08:19

世界トップレベルの情報・通信技術ソリューション企業の華為は、ここ数年のCESで注目を集める存在になっている、今年はスマートフォン分野で最新の主力商品を打ち出し、消費者事業部門の余承東最高経営責任者(CEO)もメーンのフォーラムに初めて登壇し、「コーポレーティブイノベーション」をテーマに華為の先端的科学技術理念を世界の消費者に紹介した。これと同時に、華為はグーグルやアマゾンなどの世界的有名企業とVRやAIなどの分野での協力も深めており、アマゾンとの協力では世界で初めてアマゾンのAI「アレクサ」に対応したスマートフォンを開発し、グーグルのVRプラットフォーム「デイドリーム」を支援してVR技術の最先端に立つようになった。こうした米大手企業との協力を通じて米国消費者の間での認知度の向上に努めているという。

長年にわたり北米市場を開拓してきた中興も、今回のCESでユーザーが製品の開発、デザイン、販売の全プロセスに直接関与できるスマートフォン「ホークアイ」をお披露目した。今年第3四半期(7-9月)には世界での発売を予定している。同社の高級副総裁、北米事業総裁の程立新氏は、「中興は引き続き消費者に寄り添って、米国で長期的、持続可能な発展を遂げられるよう努力していく」と述べた。

中国の有名テレビメーカーのTCLは、今回は高級セカンドブランド「XESS」(創逸)をひっさげ、北米市場で同時発売するCシリーズのテレビ新製品を北米地域で初めて発表した。最新のデータをみると、TCLのテレビは2016年に世界で2千万台を販売し、中国テレビ産業のトップの座にどっしり座るとともに、世界テレビ産業でも3本の指に入った。また北米市場ではマルチメディア製品の販売量で4位に躍進した。

自動運転は間違いなく今年のCESの注目点だ。多くの老舗自動車メーカーが相次いでこの分野の開発競争に参入しており、中国も例外ではない。会期中、北京汽車股フン有限公司(フンはにんべんに分)と百度智能汽車は自動車産業のスマート化に向けたバージョンアップの共同推進に力を入れることを明らかにした。双方は今後、スマートカー、自動車版のIoT(IoV)、L3クラスのインテリジェントドライブ、高精度地図、共同ブランドの運営などの分野やその他の新興分野で緊密なウィンウィンの戦略的協力パートナーシップを樹立し、協力分野における技術開発、市場での応用、資源や情報の共有、最適化、共同発展を実現させることを目指す。北京汽車集団有限公司の徐和誼会長は、「未来の自動車産業の発展の方向性は伝統的な自動車メーカーとインターネット企業との深いレベルでの融合や共同革新になるはずだ」との見方を示した。

今年のCESは大企業が続々登場しただけでなく、中国のたくさんの新しいベンチャー企業も革新的技術をひっさげて華々しく登場し、潜在的なチャンスを模索した。深セン市にあるドローンで世界をリードする企業・大疆創新科技有限公司は昨年大きな注目を集めたのに続き、今年も一連の革新的製品を携えてCESにやって来た。まもなく訪れる中国年に合わせ、大疆は「ファントム4」スペシャルエディションを発表。鳳凰と中国の赤色をあしらった独特のデザインは大勢の来場者を引きつけ、手元から放さずに眺め入る人が続出した。さらに誇らしいのは、大疆がIDカードのストラップに名前が入った少数の企業の一つになったことで、ここからCESへの中国要素の浸透ぶりがうかがえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年1月12日


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