太原鋼鉄(集団)公司は10日、5年にわたる研究で開発したボールペンのペン先用ステンレス材料の新素材が、中国国内のボールペンメーカーでの使用が近々実現することを明らかにした。新華網が伝えた。
世界最大のボールペン生産国として、中国では毎年、1トン当たり12万元(約200万円)の価格で1000トン以上ものペン先用の特殊鋼材を輸入している。ペン先の重要な部分は2つの点において、マイクロメートル単位の精度が要求される。表面粗度は0.4マイクロメートル、ペン先の先端の厚さは0.3-0.4マイクロメートルの間でなければならない。このような高精度な加工を行うためには、ステンレス材料に対して、簡単に切削でき、加工してもひびが入らないというような非常に高い性能が求められる。そのため中国は長年ボールペン用のステンレス材料をずっと輸入に頼ってきた。
国内のボールペン製造企業が行った1000回に及ぶ限界に挑む実験により、太鋼集団が生産したペンのインクが出る量の均一度、ペン先の摩擦耐久性は基本的に安定し、製品の質は海外製品に相当するまでになった。
太鋼集団の責任者は、「当社が開発したボールペンのペン先用のステンレス材料の新素材は現在、大量生産・供給が可能で、徐々に輸入品に取って代わることになるだろう」と語った。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年1月12日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn