江蘇省委員会宣伝部が指導し、江蘇省演芸集団が演じる、唐の高僧・鑑真が6度目の渡航に成功し、日本で仏教を布教したことを題材とするオペラ「鑑真東渡」が、5日と6日の2日間にわたり、中国国家大劇院で上演された。同オペラは昨年12月に日本での初公演に成功し、国内の舞台で初のお披露目となった。新華網が伝えた。
同オペラは、唐・天宝元年に鑑真が日本の遣唐使である栄睿と普照の招きを受けて、日本に渡り仏教を広めるというストーリー。日本に渡る決意を固めた鑑真は弟子の反対を押し切って出発。6度にわたる渡航を試み、辛酸を嘗め尽くし、失明しても諦めることなく、ついに西暦753年に日本に到着し、仏教と唐の文化を広めた。
■時苗監督(■は赤へんにおおざと)は取材に対し「西洋オペラの手法で東洋の歴史を表現するのは難しかった。このオペラを成功させるため、制作チームは中国の揚州と、日本の唐津、京都、奈良などを訪問し、鑑真が仏教を広め生活した唐招提寺や東大寺などを見学した」と語った。
同オペラの公演は昨年12月20日より、東京、奈良、京都で5回行われている。日本の政治家、有名人、関係専門家、一般人から好評を博した。福田康夫元首相は「オペラで仏教というテーマを取り扱うとは意欲的だ。公演に、特に主演俳優の演技に感動した」と感想を語った。
自民党衆議院議員、日中友好議員連盟会長の高村正彦氏は「これほど素晴らしいオペラを披露してくれたことに感謝する。私はすべての友人にこの感動を伝える」と語った。奈良県知事の荒井正吾氏はわざわざ東京まで駆けつけ鑑賞し、「鑑真は遠路はるばる日本を訪れ、多くの文化を伝えてくれた。彼の功績は一般人には計り知れない。鑑真は奈良県民の誇りだ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年2月9日
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