春の陽気漂う3月、甘粛省敦煌市にある60年前に干上がった湖・哈拉諾爾湖が復活。澄み切ったブルーの美しい水面が広がっている。中国新聞網が報じた。
疏勒河と党河の合流点にある哈拉諾爾湖はかつて、敦煌で最大の湖だった。今回、出現した水面の広さは24平方キロ。60年ぶりに湖が復活した。
敦煌市から北西約30キロの位置にある哈拉諾爾湖は、モンゴル語で黒い湖・海を意味し、疏勒河と党河の合流点にある。かつてその水は、クムタグ砂漠東部の哈拉斉や新疆維吾爾(ウイグル)自治区にかつて存在した塩湖・ロプノールに流れ込み、砂漠が東に広がるのを防いだり、地域の生物の多様性を守ったり、甘粛省西部の生態系を保護する重要な役割を担っていた。しかし、清の第5代皇帝・雍正帝の時代から、流れが減少し、縮小。1960-70年代に干上がった。そして、長期間に渡り、塩分を含む広大な砂地の湖底しか見ることができなかった。
普段は砂漠のような景色しか見ることのできないこの場所に60年ぶりに一面青い水が広がるという珍しい現象を一目見ようと、多くの市民が駆け付けている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年3月29日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn