中国の武装警察部隊には勇名を馳せながら、実は人々によく知られていない中国を代表する部隊がいくつかある。そうした部隊には天安門広場の国旗掲揚・降納任務を担う国旗護衛隊、国賓のオートバイ護衛任務を担う国賓護衛隊、外国の元首及び政府首脳を迎える際や、重要な祝典に参加する際の礼砲部隊が含まれる。人民日報海外版が伝えた。
天安門広場へ向かって進む36人の国旗護衛隊員
■国旗護衛隊:「国を代表する部隊」
毎日太陽が地平線から昇り、中華の大地を照らす頃、首都北京の天安門広場ではオリーブ色の制服の部隊が、五星紅旗を護衛しながら、力強く高らかな歩調で闊歩前進する。
武装警察の兵士たちは30年以上毎日、雨の日も風の日も、一分一秒も遅れることなく、日の出と共に国旗を掲揚している。彼らは武装警察北京市総隊第10支隊国旗護衛隊の兵士たちだ。
国旗護衛隊は旗手1人、旗衛隊員2人、誘導隊員1人、護衛隊員32人からなる36人構成。縦3.3メートル、横5メートルの大きな旗を2分7秒かけて掲揚台から最上部まで揚げる。旗手の担ぐ国旗は長さ3.8メートル、重さ15キロ。金水橋から国旗杆の下まで138歩で行進する。
2016年8月31日、初めて北京を離れ、オートバイで杭州の街頭を進む国賓護衛隊員(上)。訓練中の国賓護衛隊員(下)。
■国賓護衛隊:「中華第一騎」
外国元首を送迎する国賓護衛隊は白い礼兵服を着て、乳白色のオートバイに乗り、「V」字型をつくり、訪中した外国の貴賓を護衛する。彼らは「中華第一騎」と讃えられている。
オートバイ護衛は外国元首が中国に足を踏み入れた際の第一の儀礼であり、走る「儀仗隊」とも称される。名実ともに優れた護衛隊員になるには、通常3~4年の厳しい訓練を要する。外交上の待遇や走行区間の違いにより、9台、11台、19台、21台、25台の5つの護衛隊形がある。時速80~140キロで、前後の車両と1.5メートルの距離を保つ。緊急停車距離は10メートルを超えてはならない。
彫像のように直立不動の礼砲兵
各任務遂行において、常に少しもおろそかにせず、絶えず研鑽を積む礼砲兵
■礼砲部隊:砲声と国歌を同時に
先ごろ、各国首脳が中国公式訪問と「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラム出席のため北京に到着した。習近平国家主席主催の歓迎式典において、武装警察北京総隊第9支隊礼砲中隊は礼砲任務を見事に遂行した。
礼砲兵は、中国の外交活動の証人と呼ぶにふさわしい。礼砲中隊は創設以来、すでに700回以上国家元首や政府首脳のために礼砲を実施してきた。
礼砲訓練は高い専門性が求められる。国家元首の時は21発、政府首脳の時は19発の礼砲を正確に撃たなければならない。礼砲と国歌は同時に進めるため、相手国と中国の国歌の長さに基づき礼砲の間隔を設定する必要がある。
現在使用しているのは第6代08式礼砲であり、コンピュータ制御システムを採用。礼砲を一つ一つ確認し、発射の全過程を記録することができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月28日
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