重さわずか100.2グラムという鶏卵2個分程度の重さで、上着のポケットに入れられる旅行スマートロボットを目にしたことはあるだろうか。逸途科技の技術チームが開発した人工知能（AI）旅行製品「逸豆スマートロボット」が、23日に公開された。人民網が伝えた。

同製品は「Android6.0」を採用し、GSPモジュールとMiFi（マイファイ）モジュールを内蔵。全ネットワークを利用できる高速4Gシステムにより全世界での使用をサポートし、同時に3G、2G、Edgeネットワークに対応。ユーザーにスマートな受け答え、観光地の音声ガイド、MiFi、リアルタイム通訳などの外出サービスやソリューションプランを提供。2400ミリアンペア時のバッテリーが搭載されており、6時間の連続使用が可能（待受状態で7日間）で、バッテリーの使用時間が原因で利用者の旅行の体験を損ねることはない。

同社創業者兼CEOの王春輝氏は、「AIの応用アルゴリズム体制が近年急発展し、語彙分析、フレーズ理解、意図の分類、内容の推測などを一体化させたアルゴリズム体制が実現されている。これを踏まえた上で、自然言語処理が多くの使用シーンと業界で広く活用されている。観光業界を例とすると、スマートなマンマシンインターフェースの自動受け答えシステムが、観光客に効率的かつ便利なサービスを提供しており、体験を改善している。大量の音声データの蓄積を通じ、バックグラウンドのビッグデータ分析、スマート測位技術と結びつけることで、スマート音声は観光客の外出、特に旅行で重要な力を発揮し、業界全体に大きなアップグレードと変化をもたらすことが証明されている」と話した。

王氏は、「技術とデータそのものは、価値あるシーンで応用されて初めて製品もしくはソリューションプランにすることが可能で、その価値を実現することができるようになる。AIの発展には、深さと広さが必要だ。AI実験室から実際の応用の間にある商品化の壁を越えなければならない。逸豆スマートロボットの発売により、中国人に専門的かつスマートな域外旅行ソリューションプランを提供したい」と述べた。（編集YF）

「人民網日本語版」2017年11月24日