ろうそくの火が消えないほど軽く息を吹いたとしても、揺れ動いてしまうほどの非常に薄い磁器の碗。その薄さはなんと髪の毛1本の太さの半分、卵の殻よりも薄いため、ちょっと力を入れて吹けば割れてしまう危険すらある。そしてセミの羽のように薄く、鳥の羽ほどの軽さのこの磁器はクモの巣の上に乗せることができるほど。もし交響曲を奏でるオルゴールの上にこの磁器を置いた場合、その音の振動で、まるでゼリーのようにプルプルと揺れるように「踊り」だす。このようにこの磁器は一般的な陶磁器のイメージを根底から覆すものだ。この「踊る磁器」は台湾地区の著名な陶芸家・黄正南さんの手で作り上げられている。専用の計測器具で黄さんの名刺の厚さを測ったところ、その厚さは0.3ミリ、卵の殻の厚さが約0.4ミリ、そして黄さんが作った磁器の最も薄い箇所はその厚さがわずか0.05ミリだった。黄さんは息を吹きかけただけでも割れてしまうかもしれないこの磁器を「卵殻膜の磁器」と名付けている。光を当てると、碗の中に描かれた花の絵が外側からも透けてはっきりと見ることができる。新華網が伝えた。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年3月19日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn