李克強総理とドイツのメルケル首相は現地時間9日昼、ベルリンの首相官邸で行った第5回中独政府間協議の共同議長を務めた。新華社が伝えた。
両国首相は両国の外交、経済、工業、財政、金融、教育、科学技術、貿易、環境保護、農業、社会保障、衛生当局からの報告を真剣に受けた。
双方は次の認識で一致した。
▽中独は金融・財政・経済分野の協力を深化し、ハイレベル財政金融対話などの制度を活用して、マクロ経済政策の意思疎通を強化し、二国間及び第三国市場協力の融資プラットフォームを築く必要がある。
▽G20など多国間プラットフォームを通じて、保護主義に旗幟鮮明に反対し、多国間ルールを基礎とする自由貿易体制を維持し、世界経済の力強く持続可能かつ均衡ある成長を後押しする必要がある。
▽ドイツ側は金融市場の一層の開放などの中国側の措置を評価する。
▽中国側はフランクフルト金融センターと人民元オフショア市場の建設を支持する。非金融企業債務融資ツール引受業者資格のドイツ銀行への授与に同意する。
▽現在の情勢の下、中独は引き続き二国間経済・貿易・投資協力の前向きな発展を推し進め、自由貿易及び公正で一致して認められたルールに基づく国際市場を維持し、互いに開放を拡大し、市場参入条件を緩和する必要がある。
▽中国側はドイツ側と第三国市場の共同開拓を検討することを望む。
▽ドイツ側は自らの強みを発揮して中国側と「工業4.0」協力を実施することを望む。
▽両国政府は企業協力のためにプラットフォームを設け、環境を整え、便宜を提供する必要がある。
▽中国側は第1回中国国際輸入博覧会にドイツ側を招待する。ドイツ企業が引き続き対中投資を拡大することを歓迎する。ドイツ企業による中国中・西部地域での投資・工場設立を奨励する。
▽中独は時代の潮流に順応し、産業構造の高い相互補完性という強みを発揮して、デジタル化、自動運転、人工知能、新エネルギー車など新興産業分野の協力を強化する必要がある。
▽双方は、産学研及び科学技術革新協力を強化し、農業協力の促進に対するデジタル化発展の潜在力を十分に掘り起こすことで合意した。環境対策、省エネ・環境保護、生物多様性の保護、気候変動対策などの研究協力を強化し、グローバルな試練への対応に貢献することで合意した。人的・文化的交流を拡大し、高等教育、職業教育、言語教育、学生交流などの協力を強化し、青年のイノベーション起業交流を推進することで合意した。
▽双方は高齢化問題をめぐり、介護員研修、介護保険などについて協力を行い、世界衛生ガバナンス体制と感染症対策の分野で意思疎通と調整を強化することを望む。
▽両国の外交当局、在外外交代表機関の定期交流を強化し、司法、領事的保護分野の協力を拡大することを望む。
(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月10日
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