中国・アラブ諸国協力フォーラムの第8回閣僚級会議が10日、人民大会堂で開幕した。習近平国家主席は開幕式で「新時代における中国アラブ戦略的パートナーシップを手を携えて推進」と題して重要談話を発表。中国アラブ双方が包括的協力、共同発展、未来志向の中国アラブ戦略的パートナーシップの構築で合意したことを発表した。新華社が伝えた。
習主席は「中国側の提唱した『一帯一路』共同建設は、アラブ世界を含む国際社会の幅広い支持と積極的な参加を得た。歴史上のシルクロード文明の重要な参加者及び創造者の1つであるアラブ諸国は『一帯一路』の合流地帯に位置していることから、『一帯一路』共同建設における地理的な自然協力パートナーだ。双方は共に手を携えて、『一帯一路』を地域の実情と結びつけ、集団的行動と二国間協力を結びつけ、発展促進と平和維持を結びつけ、強みによる相互補完と協力・ウィンウィンを図り、地域と世界の人々に幸福をもたらす。『一帯一路』建設は中国アラブ関係の発展を全面的に先導し、中国とアラブの包括的協力は新たな段階に入る。中国側はアラブ側と戦略及び行動の連携を強化し、手を携えて『一帯一路』建設を推進し、共に中東の平和・安定の維持者、公平・正義の守護者、共同発展の推進者、相互学習・参考の良き友人となりたい」と指摘。次の必要性を指摘した。
(1)戦略的相互信頼の強化。対話と協議を堅持し、主権原則を堅守し、包摂的和解を提唱し、テロリズムに反対する必要がある。中国側は「産業振興によって経済再建を先導する特別計画」を定めるとともに、アラブの関係国に人道支援を行う。
(2)復興の夢の実現。中国アラブ双方は互いの発展戦略を連携させ、二大民族の復興の夢を緊密に結びつける必要がある。コネクティビティをしっかりと捉え、石油・天然ガス協力、低炭素エネルギー協力という「両輪」の回転を積極的に推進し、金融協力とハイテク協力という「両翼」によって「飛び立つ」ことを実現する必要がある。中国側は「中国・アラブ諸国銀行共同体」を設立する。
(3)互恵・ウィンウィンの実現。中国は改革の全面的深化を堅持し、対外開放という基本国策を堅持する。中国は今年11月に上海で開催する第1回中国国際輸入博覧会へのアラブ諸国の参加を歓迎する。
(4)包摂と相互参考の促進。中国アラブ改革発展研究センターを拡充し、頭脳面で双方をさらに支える必要がある。平和を重んじ、調和を尊び、真理を求める理念を広め、対話によって誤解を解消し、包摂によって溝を解消し、ネットワーク文明を協力して建設する必要がある。中国側は中国とアラブの人々の心の交流と意思疎通を後押しする新たな措置を打ち出す。中国アラブ報道交流センターを正式に設立する。
習主席は最後に「中国・アラブ諸国協力フォーラムは対話の実施、協力の強化の面で取り組めることが多くある。新時代における中国アラブ関係の発展に適応する必要があり、フォーラム建設には新たな気概と行動が必要だ。交流の強化によって、双方の思想的合流を強化する必要がある。シルクロード精神を発揚し、目標に向けて一歩一歩前進し、中国とアラブという二大民族の偉大な復興の実現のため、中国アラブ利益共同体、中国アラブ運命共同体の構築推進のため、たゆまず努力する必要がある」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月11日
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