習近平国家主席は14日夜、国連の第2回持続可能な交通に関する世界会議の開会式にテレビ会議の形式で出席し、基調演説を行った。新華社が伝えた。
習主席は「交通は経済の動脈であり、文明の紐帯だ。現在、100年間なかった情勢変動と新型コロナウイルスのパンデミックが重なり、世界の経済発展と民生改善に深刻な試練をもたらしている。我々は世界の発展の大勢に順応し、グローバルな交通協力を推進し、インフラ施設の連結、円滑な貿易・投資、文明の交流・コミュニケーションという新たな章を記す必要がある」と指摘。さらに、(1)開放的連動を堅持し、コネクティビティを推進すること、(2)共同発展を堅持し、公平性とあまねく恩恵が及ぶことを促進すること、(3)イノベーション主導を堅持し、発展の原動力を強化すること、(4)環境優先を堅持し、グリーン・低炭素を実現すること、(5)多国間主義を堅持し、グローバル・ガバナンスを十全化することの必要性を挙げた。
習主席はまた、「中国は引き続き真の多国間主義の旗を高く掲げ、世界との交わり、時代とのつながりを堅持し、自国の発展を実現すると同時に、世界の発展により大きく貢献していく。中国がより高水準の開放型経済の新体制を構築するという方向性が変わることはなく、貿易と投資の自由化及び円滑化を促進するという決意が変わることもない。中国の開放の扉はより大きく開かれていくばかりであり、閉ざされることは永遠にない。中国は引き続き『一帯一路』(the Belt and Road)の質の高い共同建設を推進し、各国とインフラ連結性を強化し、グリーン・シルクロードとデジタル・シルクロードの建設を加速していく」とした。
習主席は、世界の交通の発展に貢献するために「中国国際持続可能な交通革新・知識センター」を設立することを発表した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月15日