習近平国家主席は13日、ドイツのメルケル首相とテレビ会議の形式で会談を行った。両国首脳は友好的な雰囲気の中、近年の中独関係、中国・EU関係の発展を振り返り、諸問題について踏み込んだ意見交換を行った。新華社が伝えた。
習主席は、中独関係と中国・EU関係発展に対しメルケル首相が在任中に果たした貢献を前向きに評価し、「中国人は情義を重んじる。我々は古くからの友人を忘れない。中国の扉はいつでもメルケル首相に向けて開かれている。引き続き中独関係と中国・EU関係の発展に関心を寄せ、支持してもらいたい」と表明。
「中独は互恵協力の精神に基づき、両国経済の補完性を活かして、ウィンウィンを実現した。これは国と国がゼロサムゲームを避け、互恵・ウィンウィンを実現することが完全に可能であることを証明しており、中独関係においてしっかりと把握すべき主たる基調だ。来年、両国は国交樹立50周年を迎える。両国関係の発展においては、正しい方向性を保つことが極めて重要だ。中国は常に中独関係を戦略的かつ長期的観点から捉えており、ドイツ側と上層部交流を維持し、相互理解と国民間の親善を増進し、伝統的分野で協力の潜在力を掘り起こし、エネルギーモデルの転換、グリーン経済、デジタル経済など実務協力の新たな分野を積極的に開拓し、より深く、より着実な中独協力を推し進めることを望んでいる」と表明した。
また、「中国とEUは共に平和と発展の追求を望んでいる。中国とEUは共に多国間主義の維持を主張し、貿易と投資の自由化及び円滑化を支持し、双方は摩擦や溝を遥かに上回る利益を共有していると考えている。双方は、中国・EU関係をより広い次元で捉え、互いを客観的かつ包括的に認識し、相違点や溝に理性的で穏やかに、建設的に対処すべきだ。EU側が独立自主を堅持し、EU自身の利益と国際社会の団結を真に守り、中国や他の国々と共に、平和と発展に関する世紀の難題の解決に向けて共に尽力することを希望する」とした。
メルケル首相は「私は一貫して、EUは対中関係を独立して自主的に発展させるべきであり、相違点や溝を抱える問題については対話と交流を強化することができると主張し、EU・中国関係は様々な複雑な要素を克服して引き続き発展することができると信じてきた。ドイツは気候変動対策や生物多様性保全への中国の努力を評価しており、中国側と共に国交樹立50周年行事を成功させ、引き続き二国間・多国間協力を強化し、グローバルな試練に共同で対処することを望んでいる。私は引き続きドイツと中国、EUと中国の理解と協力のために積極的に努力していく」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月14日