習近平総書記は5日から6日にかけて、内蒙古(内モンゴル)自治区巴彦淖爾(バヤンノール)市の自然保護区、現代農業モデル地区、営林場、水利当局などを視察した。新華社が伝えた。
習総書記は5日午後、同市に位置する湖である烏梁素海(ウランスハイ)を訪れ、山・水系・森林・農地・湖・草原・砂漠の一体化保護及び系統的対策、生態環境の回復促進などの状況、烏梁素海の自然状況と周辺の生態環境を視察し、「烏梁素海流域の管理・保護をしっかりと行うことは、我が国の北方地域における生態の安全を確保するうえで非常に重要な意義を持つ」と強調した。
その後、習総書記は烏梁素海南岸の現代農業モデル地区を訪れ、土壌や種子サンプルなどの展示を視察し、アルカリ性土壌の耕作困難地の改良・改造と総合的利用、科学的灌漑の推進、現代農業の普及を高く評価した。
6日午前、習総書記は臨河区国営新華営林場を訪れ、内蒙古の「三北」(西北・華北・東北)防護林事業の推進状況を視察した。同営林場は1978年以降、耕地の塩分化による土地の砂漠化問題への対策に力を入れ、累計で2600ヘクタールの造林を行った。営林場で習総書記は内蒙古の「三北」事業の推進と営林場の砂漠化対策や造林の状況について説明を受けるとともに、現地で砂漠化対策の状況を視察した。
習総書記はその後、河套灌漑区水量情報化モニタリングセンターを視察した。河套灌漑区は中国の3大灌漑区の1つで、すでに整った7級灌漑排水システムを有している。習総書記は現地の情報化手段の利用、河套灌漑区の精密管理水準の向上、水資源のエコで効率的な利用の促進などの状況について説明を受けた。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年6月7日