中国人は「ドリアンの自由」まであと少し? 国産品登場で大幅値下がり
ドリアンは中国の国産品が市場に出回るようになってから値下がりした。市場で売られているドリアンの価格を見ると、1ヶ月前に比べて大幅に低下した。現在の価格はほぼ500グラムあたり20元(1元は約20.0円)から35元ほどで、単価は15%前後値下がりしたことになる。ビュッフェレストランや健康ランドの中には、「ドリアンの自由(ドリアンを好きなだけ食べられるという意味)」の看板を掲げるところも出てきた。
市場の需給関係がドリアンの販売価格の変動を決定づけた。国産ドリアンが登場して、需給のアンバランスはある程度緩和された。それまで中国で売られているドリアンは東南アジアからの輸入品が中心だったが、地理的位置が異なることから旬の時期が中国のニーズと一致せず、長期的に安定した供給を維持することが難しく、ドリアンの価格は相対的に不安定だった。
実際、6月頃のドリアンの価格は確かに高かった。当時の調査によると、金枕ブランドのドリアンは500グラムあたり50元に迫るほど高かった。業界関係者が先に取材に対して述べたところによると、金枕ドリアンはタイが産地で、地域によって熟す時期が異なり、時期が来た地域のドリアンが先に市場に出回っていた。このほど、一部の地域は徐々に収穫期が終わり、その一方で別の地域はまだ収穫期前で、市場にドリアンが出回らなくなり、価格が高くなる上、在庫も不足という事態に陥ったという。
現在のドリアン価格の低下は国産品が店頭に並んだことと関係があるかもしれない。6月中旬には海南省産のドリアンが京東プラットフォームで予約受付を開始した。こうした海南ドリアンは平均価格が500グラムあたり40元で、1.75-2.25キログラムのサイズが188元で売られている。購入したネットユーザーは、「果肉が多く、おいしい」と評価する。しかし現在の国産ドリアンの供給量には市場ニーズとの大きな開きがあることも確かで、「ドリアンの自由」を実現するには、国産品がもっと大規模に市場に出回る日を待たなければならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年8月11日
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