王毅氏が南中国海情勢について語る
人民網日本語版 2023年08月14日14:00
王毅中共中央政治局委員(外交部長)はシンガポールとマレーシアを訪問した際、両国政府要人と南中国海情勢について意見交換を行い、中国側の立場を明確に表明した。新華社が伝えた。
王氏は「中国とASEANの共同の努力の下、南中国海情勢は長年にわたり全体的な安定を実現し、各国の発展にも望ましい環境を提供してきた。しかし、米国など一部勢力は絶えず南中国海で波風を立て、最近では仁愛礁(アユンギン礁)問題を利用し、中国とフィリピンの間で悶着を引き起こし、対立するよう仕向け、南中国海の平和と安寧を損ない、米国自身の地政学的戦略に役立てようとしている。中国は、この地域の国々がこうした勢力に対して必要な警戒を維持し、南中国海の平和・安定維持の主導権を自らの手中に握ることを希望する。すでに中国は、フィリピンと二国間対話を通じて溝に適切に対処する意向を繰り返し表明してきた。フィリピン側がこれまでのコンセンサスを厳守し、二国間関係の改善によって積み重ねてきた相互信頼を大切にし、中国と向き合って進み、海上の事態を管理・コントロールする効果的なアプローチを探ることを希望する」と表明。
「中国はASEAN各国と共に、『南中国海における行動規範(COC)』協議を加速し、実効性ある、具体的意義に富む、国連海洋法条約を含む国際法に沿った地域ルールの早期合意に達することを望んでいる」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年8月14日
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