中国第13次北極海科学観測隊、海氷総合調査を開始
人民網日本語版 2023年08月14日14:04
自然資源部(省)が派遣する中国第13次北極海科学観測隊は12日、極地科学観測砕氷船「雪竜2」号に乗り北緯81度付近の海域に到達し、海氷総合調査を正式に開始した。新華社が伝えた。
雪竜2号は北京時間早朝5時頃に作業に適した海氷を発見した。先遣隊の科学観測隊員による氷面安全エリアの確認を経て、海氷総合調査を行う科学観測隊員が科学調査設備を持ち、タラップにより氷面に下りた。科学観測隊員はその後、海氷物質バランス浮標の設置、海氷コア採取、ドローンによる海氷光学観測などの9種の作業を行った。全過程が約5時間続いた。
中国極地研究センター(中国極地研究所)副研究員で、大洋隊海氷環境チーム長の林龍氏は、「海氷総合調査作業は今回の北極海科学観測の重要内容だ。主な任務には氷上浮標の設置、海氷の採取、氷上試験の3つの部分が含まれる」と説明した。
林氏は、「作業時間の違いにより、今航行段階の海氷総合調査は短期作業ポイントと長期作業ポイントの2種に分かれる。各短期作業ポイントの作業時間は4−5時間である一方で、長期作業ポイントは3−5日持続する。また観測隊は作業中に設置した無人当直設備を使い、海氷の長期観測・ モニタリングを実施する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年8月14日
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