アジア最大の切り花取引市場である雲南省の昆明国際花卉オークション交易センターは、旧暦の七夕(今年は8月22日)を前に、切り花の取引量と価格が一斉に上昇していることを明らかにした。8月12日から17日までの6日間で、同センターでは切り花5700万本が取引された。17日には1日あたりの取引量が1125万本に達し、過去最多を更新した。
8月14日に撮影された昆明国際花卉オークション交易センターの取引ホールの様子 (資料写真) 。
「アジアの花の都」とも呼ばれている昆明市にある花卉オークション交易センターは、世界でも2番目に大きな切り花取引市場で、そこで取引された切り花は、中国各省・区・市に出荷されるだけでなく、シンガポールやベトナム、香港特別行政区などへも輸出される。旧暦の七夕を控えた今月12日から、同センターの取引はピークを迎えた。雲南省では、生花の生産が一層集約化、標準化、規範化されているのを背景に、出荷される花の量は例年と比べて大幅に増加している。
同センターのスタッフは、「今年の七夕は、品質で価格が決まるというのが核心的要素となっており、『良い花はいい値で売れる』という傾向が際立っている。同じ品種の花でも、品質の良い花は、悪い花に比べて価格が5‐10倍になっている。今月15日から、当センターでは取引価格が少しずつ上昇し、17日には主要商品の総合平均価格が1本当たり0.95元(1元は約20円)と、今月上旬と比べて55%上昇した。また、取引成立率も95%に達している」と説明する。
今年の七夕は、定番の赤いバラよりも、アンティークカラーやモランディカラーのバラが特に人気となっており、活発に取引されているほか、それに添える花の価格も全面的に上昇している。
全体的に見て、12日から17日までの6日間で、同センターの取引量は5700万本に達した。1日平均900万本となり、前年同期比42%増に達した。また17日には1日あたりの取引量が1125万本に達し、2021年に記録した931万本を抜いて、過去最多を更新した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年8月22日
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