中国生態環境部「原発汚染水の海洋放出による中国の海洋環境への影響を追跡・モニタリング」

人民網日本語版 2023年08月24日14:59

生態環境部(国家原子力安全局)の関係責任者はこのほど、日本が東京電力福島第一原子力発電所の原発汚染水の海洋放出を開始することについて、記者からの質問に答えた。

【記者】日本が本日、福島原発汚染水の海洋放出を始めることをどう見るか。中国は海洋環境における放射性物質モニタリングにおいてどのような方向性で対応するのか。

【関係責任者】日本政府が福島原発汚染水の海洋放出の開始を強行することは、自分たちの利益を全人類の長期的な幸福の上に位置づけるものであり、極めて身勝手で無責任だ。中国は日本に対し、国際社会の声に耳を傾け、科学的で、安全な、透明性のある方法で原発汚染水を着実に処理し、国際社会の厳格な監督を受け入れるよう促す。

当部は日本の福島原発汚染水の海洋放出問題を非常に重視している。2021年と2022年に中国管轄海域の海洋環境放射性物質モニタリングを相次いで展開し、目下の関連海域における海洋環境放射性物質のバックグラウンド状況がわかった。モニタリングの結果、中国管轄海域の海水と海洋生物における人工放射性核種の有意な濃度に異常は確認されず、全体として数年来の上昇・低下の範囲内にあることが明らかになった。

現在、当部は重点地域のモニタリング、管轄海域のカバー、重要ルートの掌握という考えに基づき、2023年度の中国管轄海域における海洋環境放射性物質モニタリングを展開しているところだ。これからも当部は関連のモニタリング作業を強化し続け、福島原発汚染水の海洋放出が中国の海洋環境放射性物質に対して与えうる影響を速やかに追跡、検討・判断し、中国の国家の利益と国民の健康を着実に守っていく。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年8月24日

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