「シティウォーク」人気で現実世界に戻る中国の人々
多くの人が生活に必要なものの多くをネットショッピングで購入するようになっている中、都市を気ままにゆっくりとぶらぶらし、没入型体験を楽しむ「シティウォーク」が今年の夏、中国で人気となり、多くの人が現実世界での体験に対する意欲を再燃させている。そして、低迷していたオフライン消費に新たな活力が吹き込まれるようになっている。北京青年報が報じた。
統計によると、ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」の家族と一緒に散歩したり、恋人とデートしたり、友達と遊んだりする「シティウォーク」関連の書き込みにはすでに累計887万9200件の「いいね!」が寄せられている。また、微博(ウェイボー)の「シティウォーク」関連の書き込みの閲覧数は9000万件以上に達している。「シティウォーク」がここ数ヶ月大人気となる中、データエージェンシー「Quest Mobile」の統計によると、今年4月、映画・公演、旅行・移動のユーザーが前年同期比でそれぞれ212.1%増と94.8%増に達した。
リズムの速い暮らしの中で、消費の場がオンラインへと移行し、現実世界の多くの消費シーンが低迷するようになった。しかし、「シティウォーク」が登場し、多くの人が現実世界での体験に対する意欲を再燃させている。
今年以来、時間や費用をあまりかけずに、できるだけ多くの観光スポットを巡る「特殊部隊型旅行」がブームとなった後、多くの人がペースを落とし始め、都市の魅力や歴史をじっくり観察したり、思考を巡らせたりするようになった。そして、多くの人がスローペースで、じっくりと観光し、没入型の体験を楽しみ、都市の文化の背景や奥深さを観察する旅を選択するようになっている。このようなじっくり型の観光は、物質的な楽しみだけでなく、心をも満たし、幸せを感じることができる。
河南省鄭州市で6店舗を展開するコーヒーショップは今年、「シティウォーク」ブームに合わせて、スタンプラリーを実施。 7月8日から8月8日までの1ヶ月間、6店舗のいずれかでコーヒーを購入すると、ラリー用台紙をもらうことができ、6店舗のスタンプ全てを集めると、6店舗のいずれかで399元(1元は約20.1円)相当のコーヒーカードをゲットすることができるキャンペーンだ。さらに、「1年間コーヒー飲み放題カード」が当たる可能性もある。キャンペーン実施中、1日当たりの売上高は20%増加したという。
また奥深い歴史や人文を売りにした各観光地のスタンプラリーキャンペーンも、革新的な旅を提供している。今年、伝統文化を活用した文化クリエイティブグッズの一つとしてスタンプが大人気となっている。スタンプラリーは、若者にとって、古城において文化旅行を楽しみ、充実感を味わえる新たなスタイルとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年8月28日
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