謝鋒駐米大使「中米の『デカップリング』は最大の危険性、対立は最大の非安全性」

人民網日本語版 2023年08月31日14:46

中国の謝鋒駐米大使は29日、フォーブス第5回米中ビジネスフォーラムに出席し、基調演説を行い、中米間の経済・貿易協力の互恵・ウィンウィンの道を拡大し、経済・貿易関係を安定させ、推進する役割を十分に発揮する必要性を強調した。新華社が伝えた。

謝大使は「中国と米国の 『デカップリング 』は最大の危険性であり、両国間の対立は最大の非安全性だ。『脱中国化』 は機会、協力、安定、発展の喪失を意味する」と指摘。

現在の中国経済に対する悲観的な見方については「他国を悪く言っても、自国はより良くならない。中国が持続的に発展してこそ、世界は一層繁栄する」と述べた。

謝大使は「今日の世界は混迷しており、経済回復の勢いは不安定で、各国はそれぞれ難題を抱えている。我々は皆同じ船に乗っているのであり、同舟相救ってこそ難局を共に乗り越えることができる。誰も自分だけ被害を受けずにいることはできないし、ましてや自分の利益のために他者に損害を与えてはならない。世界の二大経済大国、国連安保理常任理事国である中国と米国による陣営対立は平和と安全をもたらさず、『デカップリングとサプライチェーンの分断』は自国の利益を損なうだけであり、中米間の紛争と対立に勝者はおらず、世界もそれに耐えられない。協力してグローバルな課題に対処し、世界に平和と発展のメリットをより多くもたらすことこそが、唯一の正しい選択だ。中国の持続的発展によってこそ、世界は一層繁栄する。中国の新たな発展のもたらす新たなチャンスを皆が共有することを歓迎する」と表明。

「経済界は中米関係における重要な『利害関係者』であり、引き続き中米間の友好協力の紐帯となり、両国間の交流と協力の拡大、中米関係の安定的発展のために心を尽くして声を上げ、貢献していく必要がある」と強調した。

謝大使は「最近、中米は円滑な人的往来や人的・文化的交流の強化の面で一定の前向きな進展を得た。次の段階においては、引き続き具体的な事を一つ一つ積み重ねることから始め、目に見え、実感できる協力の成果をより多く醸成し、中米関係発展のために前向きな要素を積み重ねていく必要がある」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年8月31日

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