习专栏

「デリスキング」という米国の話術の罠に警戒を

人民網日本語版 2023年07月18日13:57

米国はいわゆる「デリスキング(リスク低減)」を再三喧伝しているが、実際には「デリスキング」の名の下に「脱中国化」を実行しているのであり、その底にあるロジックはやはり「デカップリングと産業・サプライチェーンの分断」だ。対抗を目的とする「デリスキング」のもたらす結果は、機会、協力、安定、発展の喪失である。新華社が伝えた。

同盟国を仲間に引き入れて中国を排除するシステムを構築し、世界を分断することを企てるやり方は、深く融合した世界経済に多大なリスクをもたらすだけでなく、世界経済ガバナンスを撹乱し、世界の共通課題のさらなる推進を阻害することになるだろう。シンガポールのローレンス・ウォン副首相は「断片化された世界経済は、互いに競争し合う地域ブロックへと世界を分裂させる」と述べた。IMFチーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は、いわゆる「デリスキング」は世界経済を各自が勝手な行動を取るブロックに分断しかねないと警告した。

「デリスキング」のもたらすリスクは誰の目にも明らかであり、米国の同盟国にも慎重な姿勢を取る国が少なくない。EUの外交関係などの議題をめぐり、欧州のシンクタンク「欧州外交問題評議会(ECFR)」が先ごろEU加盟国の1万6000人を対象に実施したアンケート調査では、「欧州は中国と良好な経済・貿易関係を維持すべきであり、政治問題で中米間のどちらかにつくべきではない」と考えている回答者が多かった。ドイツ紙「ハンデルスブラット」は先ごろ、「デリスキング」は実施過程で難題に直面しており、ある調査で「『デリスキング』で試練に直面している」とした回答者が86%に上ったことを報じた。

共通利益のパイを大きくし、発展を実現することが、世界経済の回復を促進する正しい道であり、多くの厳しい試練を解決する根本的な道である。米国のいわゆる「デリスキング」の中身は依然として米国の固執するゼロサムゲームと冷戦思考なのである。各国は「新冷戦」を強く警戒し続け、手を携え、小異を残して大同につき、一致点を集めて相違点を解消し、より創造性に富む協力を推進し、人類の持続可能な発展にしかるべき貢献を果たす必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年7月18日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事