中国「原発汚染水の海洋放出について日本は近隣諸国の合理的懸念を解消する誠意を示すべき」

人民網日本語版 2023年09月08日11:19

在日本中国大使館の報道官は7日、福島原発汚染水の海洋放出に関する報道についての記者の質問に対し、「福島原発汚染水の海洋放出に関する国際原子力機関(IAEA)の国際的監視(モニタリング)枠組みへの参加を中国政府が拒否したというのは、偽情報だ。日本は自ら採取した原発汚染水サンプルに対する一次分析と研究所間の比較をIAEA事務局に依頼したが、中国は参加を要請されなかったというのが事実だ」と説明。

「これまでのところ、福島原発汚染水のデータはいずれも日本が自ら採取、検査、発表したものであり、被監視者である日本が検査者となっており、このようなデータが国際社会の信頼を得られないのは当然だ。日本が提供したサンプルに基づくこのような研究所間比較では、日本の検査・測定結果の真実性と信頼性を十分に証明することはできず、利害関係者が実質的に参加した長期的かつ有効な国際監視枠組みと同列に扱うことはできない」とした。

報道官は「中国は対話を拒否しているわけではなく、長期的かつ有効な国際的監視枠組みを構築すべきだと、すでに明確に提言している。日本は自らのモニタリング結果を他国に押し付けるのではなく、近隣諸国の合理的な懸念を解消する誠意を示すべきだ」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年9月8日

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