大型交流イベント「チャイナフェスティバル2023」が東京で開催
中日平和友好条約締結45周年記念事業「チャイナフェスティバル2023」が9日、日本東京都の代々木公園で開幕した。開会式には、呉江浩中国駐日本国特命全権大使と丁玥夫人、福田康夫元内閣総理大臣、公明党の山口那津男代表、外務省アジア大洋州局の岩本桂一審議官、日中友好会館の宮本雄二会長代行、青柳陽一郎衆議院議員、在日中国企業協会の王家馴会長ら主催者代表のほか、中日各界のゲストを始め、南アフリカやカンボジア、ラオス、スリランカなどの大使館関係者が出席した。人民網が報じた。
「チャイナフェスティバル2023」は、在日本中国大使館とチャイナフェスティバル2023実行委員会が主催し、呉大使が実行委員長、福田元総理大臣が最高顧問を務めた。イベントでは、交流や友好感情を深めるべく、多種多彩な中国伝統文芸や文化の展示、本場並みのグルメの提供、観光プロモーションを通して、中日両国の国民に、中国について理解を深めたり、中国の文化などを体験したりする窓口が提供された。
呉大使は挨拶の中で、「『チャイナフェスティバル』は、当大使館が、日中友好団体や華僑・華人と共同で構築したブランドイベントで、中日民間交流促進の面で積極的な役割を果たしている。『チャイナフェスティバル2023』では、革新的テクノロジーを駆使したメイド・イン・チャイナを体験し、中国の地方都市の風土や人情に触れることができるほか、本場の味の中国料理、伝統と現代が融合した伝統文芸パフォーマンスを楽しむこともできる」と語った。
また、「『中日平和友好条約』締結45周年という重要な年に、『チャイナフェスティバル』が開催されたということには非常に重要な意義がある。45年前、条約は、法律の形式で、『中日両国間の恒久的な平和友好関係を発展させるものとする』と規定し、両国の交流のために恒久的で、時が経つほど価値が高くなる原則と方向を定めた。現在、両国関係は複雑で困難な局面に直面している。しかし、中日関係の重要性に変わりはなく、平和友好協力という大きな方向も変えることはできない。2日間にわたり開催される『チャイナフェスティバル』を通して、一人でも多くの人が友好交流に参加し、理解し、相互信頼を深め、共に中日関係の改善と発展を促すことを願っている。また一人でも多くの日本の方が、中国へ行き、中国の発展や変化を肌で感じ、中国社会の勢いある活力を体感し、客観的かつ立体的に、ありのままの『中国式現代化』の目撃証人となることを歓迎する」と語った。
福田元首相は挨拶の中で、「各方面の一致した取り組みが功を奏し、『チャイナフェスティバル』の参加者は年々増加し、社会各界で好評を博し、日中友好交流の一大イベントとなっている。『チャイナフェスティバル』は、中国の悠久の歴史や文化が核心コンテンツで、文化交流は日中関係が安定的かつ長期的に発展するのをバックアップする。双方がこれをプラットフォームとして、人文交流を強化し、理解、相互信頼を深め、共に日中の後の世代につながる友好を促進することを願っている」と語った。
山口代表は、公明党結成を提案した池田大作氏と周恩来総理の会見、及びその二人の中日平和友好事業への多大な貢献を振り返ったほか、「『日中平和友好条約』は、日中の後の世代につながる平和友好の基盤。両国が協力の対話を強化し、国際舞台において積極的な役割を果たすことを願っている。そして、日中友好の木が、四季を通じて、青々とした葉を茂らせることを願っている」と語った。
外務省アジア大洋州局の岩本桂一審議官が代読した挨拶の中で、林芳正外務大臣は「日中両国は『永遠の隣人』であるため、問題に直面した場合は、双方が対話と交流を強化しなければならない。今年4月の訪中を通して、中国と幅広い対話を行い、両国の未来を背負う青少年を含む国民交流の重要性を再確認できた。『チャイナフェスティバル2023』などのイベントを通して、日中交流と協力が深まり、伝統的な友好がずっと続くことを願っている。日本は、今後も両国の民間交流を促進し、建設的で安定した日中関係を築くことができるよう取り組んでいく」とした。
「チャイナフェスティバル2023」の筆頭実行委員を務めた王会長は、同イベントをサポートした中日各界の人々に心からの感謝を示し、「当協会は、発展、革新、貢献、社会責任という理念に基づいて、日本で地震や台風といった災害が発生した時には、すぐに寄付金や支援物資を募ってきた。その金額は累計で100億円以上に達している。当協会は今後も、各方面と手を携えて、中日友好、経済・貿易協力の素晴らしい未来を切り開いていきたい」と語った。また、「チャイナフェスティバル2023」の事務総長を務めた青柳参議院議員は、「現在、日中両国は多くの問題に直面しているが、両国間の対話ルートや交流の機会をなくすことはできない。今日の天気のように、風や雨が時々降ることがあっても、両国関係にも、必ず晴れの日が訪れる」とした。
会場となった代々木公園のイベント広場には、大勢の人が押し寄せ、盛り上がりを見せた。そして、四川省のピリ辛料理や陝西省西安の涼皮、福建省のストリートフード、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の大盤鶏(鶏肉とジャガイモのスパイシー煮込み)などを提供するブースには、長蛇の列ができた。来場者は、これらの本場並みの中国グルメを堪能したほか、在日華僑、華人にとっては、「懐かしの故郷の味」となった。また会場には、中国の人気アニメ「フェ~レンザイ -神さまの日常-」を含む、中日文化交流ブースも設置された。その他、東京中国文化センターや中国駐東京観光代表処、日中友好協会、中国国際航空公司日本支社、中国聯通日本オペレーションといった中日の団体、企業も参加・出展し、中日交流と協力が新たなステージへと突入するよう働きかけた。
9日と10日の2日間にわたり開催された「チャイナフェスティバル2023」には、飲食ブースや物販・展示ブース合わせて80以上ブースが設置されたほか、20種類以上のバラエティーに富み、見どころ満載の演目が披露され、日本の一般の人々が、中国文化に対する理解を深めたほか、両国の国民間の友好感情を深めた。
「人民網日本語版」2023年9月11日
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